どーも!しゃんばりです!
今日もライテク図書館にお越し頂きありがとうございます!!
皆さんは「あと0.1秒縮められたら・・・」と思ったことはありませんか?
・115.0%で昇格を逃した
・ライバルに0.05秒負けた
・あと0.1秒縮めれば8の字GPで30秒が切れる
など、ジムカーナにハマればハマるほど、
0.1秒や0.01秒の大きさを痛感するシーンが増えてきます。
もちろん数万円、十数万円かけてマシンを改造して、その0.1秒を取りに行くのも全然アリなんですが、
実はタイム短縮効果があるのに、意外と見落とされがちなポイントがあるんです!
しかもその費用、なんと0円!!笑
今日はその3つのポイントと、どのように調整すればいいのかをご紹介したいと思います♪
この記事を読むとこんなことがわかります
【費用0円で0.1秒縮める為にやるべきことランキング】
第1位 ブレーキレバーはなるべく内側に入れてレバー比を稼ぐ!
第2位 ブレーキレバーはなるべく下げてスロットルを全開にし易く!
第3位 ブレーキペダルはなるべく上げてバンク角を確保!
番外編 爪先を開いて乗るのは言語道断!!
ブレーキレバーはなるべく内側に入れてレバー比を稼ごう!
まず最初にやるべきはフロントブレーキのレバー比向上です!
今、皆さんの車両のフロントブレーキマスターは、ハンドルのどの辺についているでしょうか?

もしかして、こんな感じ↑でついていたりしませんか?
(おそらく純正から何も変えていなければこんな感じでついていると思います)
対して、筆者の車両のマスターはこの位置↓についています!

なぜこんなに極端にマスターを内側に移動しているのでしょうか?
理由は「レバー比を向上させる為」です!
レバー比とは「てこの原理」をどのくらい利用するかの割合
皆さん「てこの原理」はご存じでしょうか?

「支点から力点までの距離」と「支点から作用点までの距離」の比によって、
入力の何倍もの力を出力できる原理のことですね♪

上の図の場合は、
支点(三角形の先端)から作用点(丸)までの距離が1
支点(三角形の先端)から力点(矢印)までの距離が2なので
作用点(丸)で発生させたい力(100㎏)の1/2の力(50㎏)を力点(矢印)に加えるだけで力が釣り合います。
仮に
支点(三角形の先端)から作用点(丸)までの距離が1のまま
支点(三角形の先端)から力点(矢印)までの距離が4になったら、
作用点(丸)で発生させたい力(100㎏)の1/4の力(25㎏)を力点(矢印)に加えるだけで力が釣り合うし、
変わらず力点に50㎏を加えた場合、作用点に発生する力は200㎏に増えます。
というのは言うまでもありませんね?笑
これと同じことがブレーキレバーでも言えます。


ブレーキレバーが外側にある場合と内側にある場合で、
グリップを握る位置は変えていないのに、力点の位置が変わったことがお分かり頂けるでしょうか?
すなわち、
同じ力で握った時により強い制動力を発生させることが出来るわけです。
ただ、大事なのはここから。

先ほどと同じレバー比の場合、
作用点を1動かす為には、力点を2動かす必要がある。
というのはイメージできるでしょうか?
そして、
先ほど同様に支点(三角形の先端)から力点(矢印)までの距離を2倍にしてみると、
作用点を動かす為に、力点を動かす量も2倍になります。
これをブレーキレバーに置きかえると、
ブレーキレバーが外側にある時に比べ、内側にある時の方が
同じ制動力を発生させる際に、ブレーキレバーを握り込む量を増やすことができる。
と言えます。
これは、ブレーキの解像度。すなわちコントロール性が上がった。
と言い換えることができます。
分かりやすいように極端な例で言うと、
レバーを1㎜握っただけでジャックナイフしちゃうようなブレーキなんて怖くて握れませんが、
1㎜握ったら少しだけ制動力が発生し、握り込んでいくにつれて制動力が高まっていく。
10㎜握ってはじめてジャックナイフする。
そんなブレーキだったら扱いやすそうじゃないですか?
ブレーキマスターの位置を内側に寄せるだけでその状態が作れてしまうんですから、
やらない理由はありませんよね!笑
ラジアルマスターシリンダー(通称ラジポン)の導入もアリ
上級シード選手になるとほぼ全員が使っているといっても過言ではないのが
ラジアルマスターシリンダー(通称ラジポン)です。
VTRのようなオーソドックスなネイキッドバイクに純正採用されているのが通称横置きマスター
ラジポンは横置きマスターよりもレバー比を高くできるような構造で作られている為、
ブレーキコントロール性を非常に高めてくれるパーツです。
有名メーカーではブレンボやゲイルスピードなどが発売していますが、
5万円~とけっこう高価なので初めて買うには少し敷居が高いかもしれません。
そんな方はFrandoというメーカーがオススメ!
比較的安価な割に、コントロール性は高く、ジムカーナ界でも愛用者が非常に多いです。
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サイズが数種類あるのでどれを買えばいいかわからない方もいらっしゃるかもしれませんが、
VTR250であればφ14か15を買っておけば大外しはしません。
(柔らかいタッチが好きな人はφ14、普通で良ければφ15)
筆者は硬めのタッチが好きなので、VTRでもGSRでもφ16を愛用していました。
(GSRはシングルディスク化していたのでφ16でも硬めのタッチでした)
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ブレーキレバーはなるべく下げてスロットルを全開にし易く!
第1位がブレーキレバーの位置でしたが、実は第2位もブレーキレバーの位置です!笑
ただ、
第1位は「マスターを内側に寄せる」というものだったのに対し、
第2位は「マスターの角度を変えてレバーの位置を下げる」というものです!
なぜレバーの位置を下げたいのかというと、
レバーの位置が低ければ低いほど、スロットルを全開にしやすいから
です!
下の写真のようにレバーの位置が高い場合、
スロットルを全開にする為にはかなり手首を返す必要があります。


街乗りであればスロットルを持ち変える(握りなおす)なども可能ですが、
ジムカーナのような瞬時に全閉と全開を繰り返すような競技において
スロットルを持ち変えてる暇なんてありません。
一方、レバーの位置を下げてみるとどうでしょうか?


上の写真ほど手首を返さなくても全開にすることが可能になりました!
先ほどもお伝えした通り、
ジムカーナは瞬時に全閉と全開を繰り返す競技です。
このちょっとした工夫でコーナー1つあたり0.01秒早く脱出できるようになったとしたら、
パイロン10本ターンしただけで0.1秒短縮できることになります。
もうやらない理由はありませんね?笑
ただ、1点だけ注意点があります。
あまり極端にレバーを下げすぎるとブレーキコントロールがしにくくなり、
逆にタイムが悪くなる可能性があります。
あくまでも「違和感なくブレーキが操作できる範疇で」レバーを下げてみる。
という程度に留めておきましょう♪
ブレーキペダルはなるべく上げてバンク角を確保!
最後にブレーキペダルとシフトペダルの位置についてです!
これに関しては、
デイトナのマルチステップのような社外パーツで「既にステップ位置を上げてる人」と
「純正ステップのままの人」で考え方が変わってきます。
まず、マルチステップなどで「既にステップ位置を上げてる人」は
必ずブレーキペダルとシフトペダルを上げましょう!
というのも、
そもそもなぜペダル位置を上げるのか?というと、
多くの場合が「爪先を擦ってしまうから」だと考えられます。
で、「ステップを上げれば爪先を擦りにくくなるだろう」と思いステップを上げるわけですが、
一度落ち着いて考えてみましょう。

上の図のように、ステップもペダルも上げてあげれば爪先の位置も上がる為、
フルバンクした際の地面との距離が遠ざかり、爪先を擦りにくくなりますが、
ペダルだけを上げた場合はペダルを回転中心として爪先が下がる方向に足が回転するので、
擦りにくくならないどころか逆に擦りやすくなる場合もあるんです。
もうやらない理由は(以下略w
VTRの場合、純正状態だとブレーキペダルの位置はこの辺(赤丸の位置に隙間がある)ですが、
筆者はステップホルダーにブレーキペダルが当たるまで上にあげています。


一方、難しいのは純正ステップをお使いの方です。
何が難しいのかというと、
身体の柔軟性(足首の可動域)が人によって様々
という点です。
まず大前提として、
純正ステップであってもペダルの位置は上げた方いいです。
爪先の位置を上げることで、爪先を擦り始めるバンク角を増やすことが出来る為です。
ただ、足首の可動域が狭い方がこれをやってしまうと、
無意識にブレーキペダルを踏んでしまうリスクがあり、
リアブレーキ踏みすぎによるべーパーロックやフェード、走行のギクシャクにつながることがあります。
とはいえ、筆者の主観としては
「もう少しペダル上げられるんじゃない?」
と思える選手は結構多い(ノービス選手だけでなく、C1選手でもちょこちょこいる)です。
題名にもある通り、ペダルの位置調整自体はお金もかかりませんし、
大抵の車種は作業自体もそんなに難しいものではないので、
無理のない範囲で可能な限りペダルを上げてみて、
・リアブレーキが沸いてしまう、
・著しくギクシャクするようになる
などの症状が出た場合はその症状が緩和する位置までペダルを戻す
というトライを1度はやってみることをオススメしたいなと思います。
「自分は身体が硬いからどうせやっても意味ない」
と、ハナから試さないのか、
「やってみたけど合わなかった」
と、試した結果を自分の糧にするのかでは、得られる経験値が異なります。
ダメで元々。もし少しでも上げられたらタイムに繋がってラッキー!
くらいの心持ちで是非トライしてみて下さい♪
マルチステップの導入もアリ
逆に、お金はかかってしまいますが、
まだ純正ステップのままの方は、マルチステップでステップ位置もペダル位置も上げてあげるという選択肢もアリだと思います。
デイトナ製のマルチステップは1万円を超えるような高級品ですが、
似たような製品でもっと安価なものもあります。
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一度試してみたい!という方には手の出しやすい価格だと思います♪
確かHONDAとSUZUKIは共通だったと思いますが、
KawasakiとYAMAHAは各社専用形状ですのでご注意下さい!
爪先を開いて乗るのは言語道断!!
バイクは車とは異なり、
バンクすることでコーナリングフォースを最大化させることができる乗り物です。
すなわち、
どれだけバンクできるかが、どれだけコーナリングフォースを発生させられるかを決める
ひとつの要素となっています。

にもかかわらず、
このように爪先を開いてタイムアタックしている初心者さんは非常に多いです。


特に左足が顕著。
右足はブレーキペダルを踏む必要があるのでそこまで大きく開く人はいませんが、
左足は開いたまま乗る癖がついてしまっている人が多い
爪先を開いててもフルバンクできるぜ!!って方にはとやかく言うつもりはありませんが、
この記事を読んで下さってる方の多くはそうではないと思います。
是非、今一度ご自身のフォームを動画なり写真なりで見直してみて頂き、
無意識に爪先を開いて乗っていないか?を確認してみて下さい♪
筆者の場合は、爪先を閉じるだけではバンク角が足りないので、
ブレーキペダルを踏む必要のない左足だけは、ステップの上に爪先立ちをして
バンク角を確保しています。

最初は右足と左足の位置が違うことにすごく違和感を感じますが、
慣れると左足のトゥースライダーはほとんど擦らなくなるので、
ジムカーナ選手が直面しがちなブーツ補修問題も
右足だけで済んで労力を半減できる!!
という副産物もあったりします♪
よかったら試してみて下さい!!

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