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【VTR250/キャリパーOH編】ヤフオクで10万円の不動車をジムカーナ車両にするぞ‼

VTR250

どーも!しゃんばりです!
今日もライテク図書館にお越し頂きありがとうございます!!

まだ全然競技ができるレベルではないものの、キャブOHプラグ交換ジェット変更などを経て、
ようやく「走る・曲がる・止まる」の「走る」が

「不動」→「動く」になりました!笑

また、「曲がる」についても、フロントフォークをOH&油面調整したおかげで

しっかり減衰が効いていて、且つ底付き感も緩和された
安心感のある足になってくれました♪

「動く」「曲がる」がある程度の改善したおかげで「止まる」の不具合を顕著に感じられるようになってきたので、今回はブレーキキャリパーのOHをしてみました♪

この記事を読むとこんなことが分かります

  • キャリパーOH(オーバーホール)に必要な純正部品と品番
  • おすすめのブレーキフルードとピストンツール(専用工具)
  • リアキャリパーOH(オーバーホール)手順
  • フロントキャリパーOH(オーバーホール) → 絶望
  • オススメのブレーキパッド

もう散々そこかしこが腐ってたヤフオク号ですが、例に漏れずキャリパーも朽ち果ててました笑

今回はフルOH前提でパーツを用意しましたが、
お使いの車両の状態によってはピストンやブーツなど交換不要な部品も含まれてますので、
その辺はご自身で採否判断頂けたらと思います♪

キャリパーOH(オーバーホール)に必要な純正部品と品番

リアブレーキOHに必要な部品と品番

ブーツB:45133-MA3-006
リテーナー:43112-KT7-761
スプリング,パッド:43108-KT7-761
スリーブ:45111-MA3-006
ピストン:43107-KT7-761
ブーツ,スリーブ:43132-KT7-761
シールセット,ピストン:06451-443-405

筆者はあえてパッドピンだけは純正を使わないようにしています。
理由は非常に腐食が早い為です。

ブレーキパッドに近い部品なので、パッドピンには不用意にグリスを塗布したくないのですが、
純正品は鉄製なので油脂類を塗布しておかないと一瞬で腐食してしまいます。

こいつが腐食するとパッドの動きが渋くなるので、
自分は腐食対策としてDAYTONAのステンレス製パッドピンをずっと愛用しています♪

VTRの純正キャリパーの場合はフロントに1本、リアに1本で計2本あればいいので、
↓こちらを1つ購入すれば1台分を賄うことができます♪

Webikeによると、VTRは全年式対応なのはもちろん、
ジムカーナで人気車種なNSRやKX250、Z250、GSX-R600やGSX-R750などにも使えるそうです♪

フロントブレーキOHに必要な部品と品番

シールセット,ピストン:06431-MA3-405(2set)
スプリング,パッド:45108-ML7-922
ブーツ,ピンボルト:45132-166-016
パッキン,マフラー:18391-ML8-000
ピストン:45107-ML4-006(2set)
ブーツB:45133-MA3-006
リテーナー:45112-ML7-921

おすすめのブレーキフルードとピストンツール(専用工具)

キャリパーをOHするにあたり、純正部品とは別で必須になるのがブレーキフルード!

普通に街乗りで使う分にはHONDA純正など安価なフルードをぶち込めばいいですが、
ジムカーナや安全運転講習など、低速域でリアブレーキを多用する乗り方が想定される方は、

沸点の高いものを使用することで、べーパーロックのリスクを減らすことが出来ます♪

筆者がジムカーナをやり始めた頃はスーパーブルーレーシングと呼ばれる
ポルシェ純正指定のブレーキフルードがドライ沸点280℃、ウェット沸点200℃と、
非常に高温まで対応していて愛用していました。

しかし、現在では販売終了?してしまったらしく、入手が非常に困難となっています。

そこで筆者が現在愛用しているのがプロジェクトμが販売しているG-four 335です!

ポルシェ純正のスーパーブルーレーシングがドライ沸点280℃、ウェット沸点200℃に対し、
プロジェクトμのG-four 335はドライ 沸点 335℃、ウェット沸点 221℃

と、更に高温域まで対応しているので、べーパーロック対策として非常に有効です。

更に筆者の気に入ってるポイントとして、

300℃近辺を超えると液体の色がグリーンから無色透明へと変化し、交換の目安となる。

という点があります!

ブレーキフルードは吸湿性が高いので、定期交換が必要というのは知られていますが、
一般用途と違って競技用途だと

ブレーキフルードっていつ交換したらいいの?

と感じる方も少なくないと思います。

もちろん、
「月1」や「大会の度に交換」など、自分なりに交換頻度を決めてらっしゃる方は問題ありませんが、
沸点の高いブレーキフルードは往々にして高価な場合が多いので、

競技用途とは言え、必要以上の高頻度での交換はしたくない・・・

という方には非常に嬉しい機能なのではないかと思います♪

あると便利なピストンツール

キャリパーのOHだけでなく、普段のキャリパー掃除のときにも役立つ専用工具
それがピストンツールです!

正直、なくても作業できないことはないですが、

「極力専用工具は買わない派」の筆者であってもピストンツールはあった方がいい

と感じるレベルで、あるのとないのでは作業効率が段違いです。

他の専用工具に比べるとそこまで高価なものでもないので、
まだお持ちでない方は買っておいても後悔はしないんじゃないかな?と感じます。

近所のホームセンターで買える耐油ホース

恐らくホームセンターで買う方が安いのかな?と思いますが、

キャリパーOHの際はもちろん、フルード交換の際にも必須となるのが耐油ホースです!

わざわざ耐油ホース買う為だけにホームセンターに行くのめんどくせ~
って方はこちらからどうぞ♪笑

リアキャリパーOH(オーバーホール)手順

さて、必要なものがそろったところで、早速OHを開始していきましょう!

フロントよりリアの方が作業が簡単なので、まずはリアから着手します♪

・・・と、ここでびっくり!

まだ何も作業していないのに、リアキャリパーがフルードまみれではありせんか!!笑

どうやらオイルシールが劣化していて、
ペダル踏力に耐え切れずにフルードが漏れていたようです・・・

恐るべしヤフオク号・・・笑

気を取り直して作業再開!
先ほどご紹介したピストンツールを使ってピストンを取り外していきます!

この時、

事前にフルードが入ったままの状態でペダルを踏み踏みし、
上の写真のようにピストンが外れるギリギリ手前までピストンを出しておくことで
作業効率を上げることができます♪

ただ、不慣れなうちは

誤ってピストンが外れるまで踏み踏みし続けてしまう可能性があるので注意が必要です!

ピストンが外れてしまうと、当然フルードがあふれて来てしまいます。
フルードは非常に攻撃性の強い成分を含んでいる為、塗装面に付着すると塗装が剥がれてしまう場合があります。

塗装面には付着しないよう細心の注意を払い、
もし付着してしまった場合にはただちに水で洗い流すようにしましょう!

(フルードは水溶性なので水で流すことで塗膜へのダメージを最小限にすることができます)

ピストンが外れました♪

リアのピストンは思っていたよりは腐食が進んでいませんでしたが、
競技用途で使用する予定ですので精神衛生上、新品に交換しておきます!

街乗りレベルであれば軽く耐水ペーパーを当てて再利用するのもアリです♪

しかしこっちは完全NGでした。。。

本来封入されているはずのグリスは一切痕跡を残しておらず、
元々金属光沢を有していたなど想像もつかないレベルで腐食していました笑

ブーツ類、ダストシール、オイルシールなど、ゴム製品も全て外していきます♪

ダストシールやオイルシールを外す際はつまようじを使うと、
キャリパー内部を傷つけずにシールを外すことができます!

筆者は割と慣れているということもあり、金属製のピンセットを使って外しました♪

あとは外した逆の手順で各部品を組み付けていくだけです♪

いかがですか?
思ってたよりは簡単じゃないでしょうか?

尚、組み戻す際にはオイルシール・ダストシールにはブレーキフルードを塗布してあげましょう!

よく、
シリコングリスを塗りましょう!
とか
メタルラバーがいいよ!
とか聞きますが、色々試した結果フルードで十分という結論に至りました笑

いやいや!競技勢としてそんなんじゃダメでしょ!

という方はこちらを塗っておけば間違いありません♪

見違えるほど綺麗になりました♪

競技車両として各部の性能が十分に発揮されるよう
整備がしっかりなされていることは当然重要ですが、

何より

見た目が綺麗だと練習のモチベーションが上がる

というのも、整備の大事な役割なんじゃないかな♪
と思ってたりします!

フロントキャリパーOH(オーバーホール) → 絶望

続いてフロントですが、
実際には構成部品が多少異なるだけで、作業内容自体は同じなのでサクッと行きます!

ん?

前オーナーはフルードと間違えてウスターソースでも入れていたのでしょうか?

筆者の十数年のバイク歴の中で、ここまで原色を留めていないフルードは初めて見ました笑

あ、そうそう、
この記事の前半でDAYTONA製のステンレス製パッドピンをオススメしましたが、
あれがオススメな理由はもうひとつあります♪

このパッドピンのキャップ、固着しやすい上に非常になめやすい。
というのをご存じでしょうか?

筆者も以前、このキャップが緩まなくて無理やり回そうとしたところ、
しっかり舐めてしまい、絶望の淵に立たされた経験があります。

筆者オススメのパッドピンは、パッドピンだけでなくキャップもステンレス製。
且つ、六角穴タイプ(ヘックスレンチで回す)なので、

固着してしまったとしても純正より舐めにくい

というメリットもあります♪

人によっては「ここのキャップはつけない」という方もいますが、
パッドピンが脱落すると当然制動に異常をきたしますので、
リスクヘッジの意味も込めてこちらに交換しておくことをオススメします♪

はい、

フルード同様に筆者の十数年のバイク歴の中で、ここまで腐食が進んだキャリパーは初めて見ました笑

そりゃブレーキフィーリングも最悪なわけだ。。。

オイルシールとダストシールを外してみましたが、残念ながらシール溝まで腐食が進んでいました。

今回はとりあえずこのまま組み戻しますが、
そう遠くない未来にキャリパーは交換する必要がありそうですね。。。

絶望です。笑

オススメのブレーキパッド

最後に筆者オススメのブレーキパッドを紹介して終わりたいと思います♪

フロントにオススメのブレーキパッド

なんかDAYTONAの商品ばかり紹介しててDAYTONAの回し者と思われそうですが、
マジでたまたまですwww

筆者は体重80㎏以上あるので、制動力という視点では非常に不利な体格ですが、
ゴールデンパッドχで制動力不足を感じたことはありません。

むしろ、

VTRのような非力な車種は、必要以上に減速させ過ぎるとリカバリーが難しい

ので、絶対的な制動力よりも

如何にコントロールしやすいか

の方が重要と考えています。

そういった意味で、ゴールデンパッドχは制動力とコントロール性のバランスが非常に高いと感じています。

逆に、

GSR750に乗っていた頃はゴールデンパッドχでは制動力が足りなかった

です。

(シングルディスク化していたのが主原因ですが・・・)

参考に、
GSRの時はゴールデンパッドχよりも制動力の高い、RKのメガアロイを使用していましたので、
もしゴールデンパッドχじゃ止まらない・・・と感じる人はこちらを使ってみてもいいかもです♪

このリンクはVTR用のパッドです。GSR用ではありませんのでお間違いなく!

とはいえ、ジムカーナ選手の中には「メガアロイでも止まらない」と感じる人も
一定数いらっしゃいますので、あくまで筆者しゃんばりの好みは

制動力 < コントロール性

なんだな~くらいに捉えて頂けたらと思います♪

リアにオススメのブレーキパッド

こちらもコントロール性重視というのはフロントと同じなのですが、
ゴールデンパッドχよりも更に制動力が弱く、

強めに踏んでもリアタイヤがロックしにくい

という点が気に入って2012年からずっと愛用し続けています。

ただ、使い方によっては摩材がベースプレートから剥がれる
という事例が過去に何度か報告されています。

現時点で剥がれの原因が分かっているわけではないのですが、

・パッド厚が5㎜以下?になるまで使い続けるとは剝がれやすい?
・リアブレーキを強めにかける人は剥がれやすい?

という傾向があるようです。
(筆者はこれまで10年以上このパッドを使い続けて、一度も摩材が剥がれた経験がないのでジムカーナ仲間に教えて頂いた話です)

ジムカーナ選手で「摩材が剥がれた経験がある」という方は複数人いらっしゃるようですので、
もしご使用になる際は走行前にこまめな点検を行うことをオススメしますm(_ _)m

まぁこのパッドを使わなきゃ速く走れないよ!
なんてことは絶対にありませんので、パッド選択時の参考程度にしてください♪笑

以上、今回も最後まで読んで頂いてありがとうございました!!

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