どーも!しゃんばりです!
今日もライテク図書館にお越し頂きありがとうございます!!
突然ですが、皆さんは頭文字Dという漫画・アニメをご存じでしょうか?
2022年12月時点で累計発行部数は5600万部を突破。アニメの関連CDは70万枚、ビデオとDVDは合わせて50万本を販売している大ヒット作です。(Wikipediaより)
出典:https://initiald.bestcarweb.jp/initial-d
この作中には数々の名言が存在するのですが、
その中でも筆者しゃんばりが特に気に入っている名言がこちら。
「ストレートで速い走り屋は初心者。コーナーを極めて中級。上級者ともなれば、ストレートでもコーナーでもない、第3のポイントで差をつける。そのポイントを極めることこそが、オレの最速理論のメインテーマだ」
これは作中、高橋涼介というキャラクターが発した言葉です。
さて、この名言がモトジムカーナとどう関係あるのでしょうか?
今日は
モトジムカーナにおける第3のポイントって?
という話をしていこうと思います♪
この記事を読むとこんなことが分かります
- 初心者はまずはスロットルを全開に出来るようになろう!
- コーナーを極めるだけじゃまだ中級者
- 第3のポイントって200種類あんねん
初心者はまずはスロットルを全開に出来るようになろう!
すこしトゲのある言い方になってしまいますが、
作中の言葉をあえてそのまま使わせて頂くと「ストレートで速い走り屋は初心者」
すなわち、
ストレートで全開に出来ないうちは初心者未満
ということになります。
とはいえ、モトジムカーナは趣味として取り組んでいる方が大多数で、
自分は速く走れなくても楽しければいいんだ!!という方も一定数いらっしゃるかと思います♪
そういった方々の志向は筆者も大いに賛成です!
モトジムカーナを楽しめてるなら全開だろうが半開だろうが万事OK!
と筆者は考えます。
一方で、
「やるからには速くなりたい!上手くなりたい!」と考えてらっしゃる方がいるのも事実。
そういった志向なものの、
まだスロットルは怖くて全開に出来ない・・・
という方は、以前こんな記事を書いていますので、よかったら参考にしてみて下さい♪
(前後編という構成になっていますので、両方読んで頂けるとより理解が深まると思います♪)
コーナーを極めるだけじゃまだ中級者
コーナーを極めるって簡単に言うけど、
「極める」ってなかなかインパクトのあるワードですよね!笑
さすがに「極める」を文字通りに解釈してしまうと、
ジムカーナ界にコーナーを極められてる人って一体何人いるの?って話になりかねないので、
ここでは下記のように定義しましょう!
コーナーを極めた:トレイン走行でA級選手についていける
え、コーナーを極めただけじゃまだ中級者ってことは、
トレイン走行でA級選手についていけてもまだ中級者ってこと!?
と思われましたかね?笑
まぁ正直、
トレイン走行はそんなに速くないけど、タイムアタックするとめっちゃ速い
みたいな上級シード選手もいらっしゃいますし、
完全に一般化できている例えだとは思っていません。
ただ、
トレイン走行ならA級選手についていけるのに、タイムアタックになると数%落ち
という選手がいらっしゃることもまた事実。
・・・というか、C1の時のしゃんばりは典型的なソレでした笑
え、それって回転が遅いってこと?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね!
もちろんA級選手のような回転が出来たわけではないですが、
B級には上がれても良さそうな回転はしていたと思います。
この大会での成績は、1ペナがついて106.27%、生タイムでも105.06%で
ギリギリB級昇格できず。という結果でした。
では、B級昇格に苦戦していた頃の筆者が分かっていなかった「第3のポイント」とは一体何なのでしょうか?
第3のポイントって200種類あんねん
さぁ、ここからが本題です!笑
「ストレートで速い走り屋は初心者。コーナーを極めて中級。上級者ともなれば、ストレートでもコーナーでもない、第3のポイントで差をつける。そのポイントを極めることこそが、オレの最速理論のメインテーマだ」
冒頭でもお伝えした通り、
上級者はストレートでもコーナーでもない第3のポイントで差をつけられるそうですが、
ではその第3のポイントって一体どこなんでしょうか?
先に結論からお伝えしてしまうと、
めちゃくちゃたくさんある
実は、ストレートともコーナーとも分類できないところは無数に存在していて、
その無数にある「ストレートともコーナーとも分類できないところ」で
0.001秒を取りこぼさないよう地道に稼げているかどうか
これが上級シード選手とそうでない選手の違い。
ひいて言えば、
105.数%を連発してなかなかB級に昇格できずに苦しんでいた当時のしゃんばりと、
昇格後、苦しんでいたのが嘘のように平然とポイントを獲得できるようになったしゃんばりの違い
であると言えます。
さて、
第3のポイントがめちゃくちゃたくさんあるよ!って話でこの記事を終わらせてしまうと、
「え、この記事から何も得られなかったんですが。。。」ってなってしまうので、
特に刈り取りシロとして大きいポイントをいくつかチェックリスト的にご紹介したいと思います♪
第3のポイントその1:1次旋回と2次旋回の切り替わりポイント
ジムカーナ界ではパイロンへのアプローチを1次旋回、
クリッピングポイントを越えてからを2次旋回と表現する場合がありますが、
これをもっとラフに表現すると、
1次旋回:減速工程、2次旋回:加速工程
と見ることもできます。
なるべく減速にかける時間を短くして、なるべく加速時間を長く稼ぎたい
というのはレース界隈の常ですよね?
すなわち、
1次旋回→2次旋回の切り替わりポイントはなるべく早くした方がいい
と言える。というのはお分かり頂けるでしょうか?
では、どうすれば1次旋回と2次旋回の切り替わりポイントを早めることが出来るのでしょうか?
手法は大きく分けて3つありますが、
その中で今日からでもすぐに意識できる手法として
目線の送りを早くする
が挙げられます。
分かりやすいように顕著な例を動画として挙げましたが、
実はC1上位の選手でも、まだまだ視線の送りを早められる方が散見されます。
「実は自分もまだもっと早く視線を次のパイロンに送れるのかもしれない」
そう思って日々の練習に取り組んで頂くと、更なるステップアップのキッカケが見えてくるかもしれません♪
第3のポイントその2:切り返し時のロールレート
ロールレート?何その聞いたことない横文字。。。
と思われる方もいるかもしれませんが、
どれだけ早くフルバンクできてますか?
と問われてる。と思って頂けたらと思います。
一般的にはロール軸回りの角速度のことをロールレートと呼びますが、
そんな定義なんぞさして重要ではありません!笑
直立状態からフルバンクまでいかに早くバンクできるか。
また、フルバンクtoフルバンクをいかに早く切り返せるか。
これがロールレートだと思って下さい。
あー、確かに漠然とロールレートは高い(速い)方が良さそうな気はするけど、
何でロールレートが高い方がいいんだろう?
そう思ったそこのあなた!いい疑問ですね!!
実は、
「フルバンクに至るまで」の状態は「ライダーが待っている時間」
なんです。
少しイメージしやすくする為に、こんなシーンをイメージしてみて下さい!
あなたが最もハードブレーキが出来るのはどんな状態ですか?
最もスロットルをワイドオープン出来るのはどんな状態ですか?
そう、直立状態ですよね!
では、最もコーナリングフォースが最大になるのは?
そう、フルバンク状態です!
フルバンク状態がコーナリングフォース最大ということにしておいて下さいw
すなわち、
直立でもなく、フルバンク状態でもない「フルバンクに至る最中」の状態は
減速力も加速力もコーナリングフォースも高めることが出来ない中途半端な時間
というのがイメージ頂けるでしょうか?
では、実際にロールレートが違うとどんな差がでるのか?
という動画をご欄頂きましょう!
この動画はタイヤサイズ(および銘柄)の違いによる比較にはなってしまいますが、
ロールレート(切り返しの早さ)の違いが分かりやすい一例かな?と思ったので挙げさせて頂きました。
このように車体側で切り返しを早める工夫をするもよし、
ライダー側(ライディング)で切り返しを早める工夫をするもよし。
とにかく、
切り返し時のロールレートを如何に高めるか
という視点を持って練習に取り組んでみて下さい♪
もしどうしたらロールレートを高められるかわからないよ・・・
という方は、こちらの記事をご欄頂けたら、何かヒントが得られるかもしれません♪
第3のポイントその3:切り返しの要否
切り返しが待ち時間ということは既にご理解頂けましたかね?
さて、ここで皆さんにご質問です!
皆さんは今まで
このセクションは本当に切り返さないと走れないのか?
という視点でライン取りを考えたことはありますか?
実はこの視点がとても重要で、
切り返さずに走れるなら切り返さない方が速い
というセクションは意外と頻出します。
特に、
ある一定以上の実力をお持ちの方がコースを作成した場合、
「あえてそうなるように作る場合もある」
ので、この視点を持っているかどうかで簡単にコンマ数秒稼げたり、ロスしたりします。
そして、
先日開催されたNaps杯(2024 NAPS MOTOGYM 関西)も、実はそうだったのではないかと考えています。
(筆者が実際に参加したわけではないので断言はできませんが)
こちらが2024 NAPS MOTOGYM 関西のコース図でして、
赤枠で囲った箇所が「切り返さない方が速い」と思われるセクションです。
実際にLive配信された動画を見てみましょう。
約100名の選手が参戦されていましたが、
その中でも特に4:58:10頃のA級中嶋選手の走りが華麗に処理していると感じます。
多くの選手がこのセクション(オーバルを終えてから中の左回転までの区間)で
一度車体を振っているのに対し、中嶋選手はまるでストレートかのように処理しています。
そのおかげで、
切り返しを入れると発生してしまうコンマ数秒の待ち時間を
しっかり加速区間として稼ぐことが出来ている
というのがお分かり頂けるかと思います。
当然、車格によっては切り返さざるを得ない場合もあるので、
杓子定規に「切り返さないのが正解」と断言できるものではありませんが、
少なくとも
このセクションは本当に切り返さないと走れないのか?
切り返さない方が速いのではないか?
という視点を持っているか持ってないかが勝敗を分ける場合もあるということだけは
普段から念頭に置いてコースウォークや練習に取り組んで頂けると、
ステップアップのキッカケになるかもしれません♪
おわりに
今回は「頭文字Dから学ぶモトジムカーナ最速伝説」と題して、ストレートでもコーナーでもない第3のポイントの一例をご紹介させて頂きました。
いかがだったでしょうか?
もしご意見やご質問などありましたら、お気軽にコメント頂けますと嬉しいです♪
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!
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