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【徹底解説】プリロードって何?452円でプリロードアジャスターが付けられる⁉

Tips

どーも!しゃんばりです!
今日もライテク図書館にお越し頂きありがとうございます!!

皆さんはプリロードってご存じでしょうか?

人によってはプリロードを略して「プリ」と呼んだり、
イニシャルと呼ぶ人もいたりしますが、意味は全て同じです♪

で、実はモトジムカーナをする上で、このプリロードの調整が走りやすさに直結するんです!

しかしこのプリロード調整機構って、車種によっては純正ではついてないことも多いです。

そこで社外品でプリロードアジャスターが売ってたりするわけですが、
安くても2~3,000円。高いものだと1万円以上したりします。

しかも、車種専用品を買ったとしても実は無加工では取付できません。
(取付はできますが、適正なプリロードがかけられなくなります)

そこで今回は!

衝撃の452円~で!しかも無加工でプリロード調整できるようにする裏技をお伝えしようと思います♪

この記事を読むとこんなことがわかります

  • プリロード(イニシャル)はサスセッティングの基本中の基本!
  • プリロードをかけすぎるとタイヤが浮く!?
  • 適度にプリロードをかけると旋回中の安定感が増す!
  • 51403-kf0-003を買えば1.5㎜刻みでプリロード調整ができる!
  • 筆者(体重80kg)の場合は+6㎜(4枚分)追加したのでご参考まで♪

プリロード(イニシャル)はサスセッティングの基本中の基本!

冒頭でもお伝えしましたが、プリロード(イニシャル)の調整は走りやすさに直結します。

ぶっちゃけ、

サスセッティングをしていく上で基本中の基本。
キホンのキ。いや、キのkくらい大事です!(意味不明

で、まずは

「そもそもプリロードって何?イニシャルって何?調整すると何が変わるの!?」
って方の為に、「プリロードとは?」ってところからご説明したいのですが、、、

プリロードを説明する為にはまず「バネレート」について知って頂く必要がある為、
最初にバネレートのご説明からさせて下さい!



バネレート(ばね定数・スプリングレート)とは?

プリロードがプリやイニシャルと呼ばれるように、
バネレートもばね定数と呼ばれたり、スプリングレートと呼ばれたりしますが、意味は全て同じです。

一定の量だけ縮めた時に、どのくらいの力で押し返そうとしてきますか?
という押し返す力の大きさを表す指標

を、バネレート(ばね定数・スプリングレート)と呼ぶわけです!

言葉で説明されてもわからないという場合は、輪ゴムでイメージしてみましょう♪

一般的に輪ゴムと言われてイメージするこちら!

びよーんって伸ばすと、伸ばせば伸ばすほど元の長さに戻ろうとする力が強くなるのはイメージできますか?

昔はよく芸人さんがゴムパッチンなんてやったりしてましたが、
あれって引っ張れば引っ張るほど痛そうですよね?笑

ゴムの場合は引っ張ったら引っ張った分だけ戻ろうとする力が強くなる。

ばねの場合は縮めたら縮めた分だけ戻ろうとする力が強くなる。

と考えて頂けたらOKです!

では、下の図のような細い輪ゴムと太い輪ゴム。
同じ長さ引っ張った時、どちらの方が戻ろうとする力が強いでしょうか?
(材質など、太さ以外の条件は同じとします)

そう!太い方が強い力で戻りそうですよね!

ではでは、もう少し具体的な数字で考えてみましょう♪

あなたは今、①番の輪ゴムを持っています。
ただ、①番の輪ゴムでは少し戻る力が弱かったので、①番の輪ゴムの「2倍強い力」で戻ってくれる輪ゴムが欲しいです。

さて、下の絵のなかで、あなたが選ぶべき輪ゴムはどれでしょうか?

そう!
この絵だけでは②、③、④のどれが①の2倍の強さで戻ってくれるのかわかりません!

では、下の絵ではどうでしょうか?

今度は選べますね♪

そう!③番の輪ゴムが①番の輪ゴムの2倍の力で戻ってくれる輪ゴムです!

このように、

「この輪ゴムは1引っ張った時に1の力で戻ろうとするよ!」
「この輪ゴムは1引っ張った時に2の力で戻ろうとするよ!」
「この輪ゴムは1引っ張った時に5の力で戻ろうとするよ!」

という、

戻る力の大小を数字で表したものがバネレートというわけです♪

でも、バネレートを人に伝える時に、いちいち

「このバネは1縮めた時に1の力で戻ろうとするよ!」
「このバネは1縮めた時に2の力で戻ろうとするよ!」
「このバネは1縮めた時に5の力で戻ろうとするよ!」

なんて伝えてたらジレッタイですよね?笑

なので、

〇kgf/mmや、〇N/mm、〇lbs/inchという単位を使って簡単に表せるようにしています♪
(〇の中には数字が入ります)

〇kgf/mmは、1mm縮めた時に〇kgの力で戻ろうとするよ!の略で、
〇N/mmは、1mm縮めた時に〇Nの力で戻ろうとするよ!の略、
〇lbs/inchは、1インチ縮めた時に〇ポンドの力で戻ろうとするよ!の略です♪

え!?
N?ポンド?何それ?

と思ったそこのあなた!安心して下さい!

このサイトでは以降、皆さんに一番なじみ深いであろうkgf/mmを使ってご説明していきます♪

いや、kgfも知らんのやけど!

と思ったそこのあなた!安心して下さい!!笑

「kgf」は体重を測るときの「kg」と同じだと思って頂いて大丈夫です!

※本当はkgfとkgは混同してはダメですが、このサイト内では分かりやすさ重視で同じものとします♪笑



プリロードの話に戻ります!笑

さてさて、プリロードを説明する為のお膳立てだったはずのバネレートの説明が非常に長くなってしまいましたが、
ここからが本題です!笑

「プリロード」は英語で書くと「Pre Load」

すなわち

Pre:最初の
Load:荷重

という意味で、

最初にばねにどのくらい荷重をかけておきますか?という指標

です。

なんて言われてもピンとこない方もいらっしゃるかと思いますので、
再度、輪ゴムに例えて考えてみましょう!

下の絵のように、
1kgf/mm(1mm引っ張ると1kgの力で戻ろうとする)の輪ゴムが2本あったとします。

①は全く引っ張っていない状態(戻ろうとする力が発生していない)状態で、
②は10mm引っ張っている(10kgの力で戻ろうとしている)状態です。

どちらの輪ゴムも引っ張る力を20kgにした時、輪ゴムはあと何mm伸びるでしょうか?

1mm引っ張ると1kgの力で戻ろうとする輪ゴムは、20kgの力で引っ張ると20mm伸びるので、
①は20mm伸びると言えます。

一方、
②は10kgの力で戻ろうとしている。つまり手は既に10kgの力で引っ張っている状態なので、
引っ張る力が10kg→20kgになる=引っ張る力が10kg増えることになります。

1mm引っ張ると1kgの力で戻ろうとする輪ゴムは、引っ張る力を10kg増やせば10mm伸びるので、
②はあと10mm伸びると言えます。

数字がたくさん並んでいて少し混乱してしまったでしょうか?

ここで伝えたいことは、

同じバネレート(1mm引っ張ると1kgの力で戻ろうとする)の輪ゴムであっても、
最初に全く引っ張っていなかったのか、予め10mm引っ張っていたのかによって、
同じ力(20kg)で引っ張った時の伸びる量(20mm伸びるか10mm伸びるか)が変わる

ということです。

これはバネでも同じことが言えます。

1mm縮めると1kgの力で戻ろうとするバネがあり、
全く縮めていないバネに20kgの重りを載せると20mm縮みますが、
予め10mm縮めてあるバネは10mmしか縮みません。

もっと具体的な例を挙げてみます。

1mm縮めると1kgの力で戻ろうとするバネがあり、
全く縮めていないバネに体重80kgの筆者が乗ると80mm縮みますが、
予め80mm縮めてあるバネに乗っても全く縮みません。

もし筆者がダイエットに成功し、体重が60kgになったとします。

予め80mm縮めてあるバネに乗ったら全く縮まないのはもちろん、
バネを80mmより縮める為には、バネの上でジャンプするなりして体重+20kg分以上の荷重をかけないと縮んでくれません。

逆に、もし筆者がリバウンドして、体重が100kgになったとします。

以前は予め80mmバネが縮めてあったら筆者が乗っても全く縮んでくれませんでしたが、
今なら乗るだけで20mm縮めることができます!

では、体重80kgの筆者が乗った時、同様に20mm縮んで欲しい場合、
バネは予め何mm縮めておけばいいでしょうか?

そう!60mmですね!

実は、これがプリロードの正体です!!

サスペンションというのは、ライダーが乗っただけである程度沈んでいるべきなのですが、
その「ある程度」をどの程度にするかを調整するのが「プリロード調整」なんです♪

こちらの記事でも触れたように、
純正サスペンションというのは大体「標準体重の人が乗った時に丁度よくなるように」設定されています。
また、その「丁度いい」も、当然モトジムカーナをした時に丁度よくなるように設定されている訳はなく、

ネイキッドモデルなら街乗りでちょうどいいように。
ツアラーモデルなら高速道路でちょうどいいように。
スーパースポーツならサーキットでちょうどいいように。

というような設定がされていることが多いです。

従って、モトジムカーナという特殊な用途で使用する場合、

標準体重の人であってもプリロードは調整した方がより乗りやすくなりますし、
標準体重から極端に軽い人は重い人はプリロードを調整しないと「乗りにくい」という可能性すらあります。

いかがでしょうか?
プリロードがサスセッティングの基本のキ。キのkであることがお分かり頂けたでしょうか?

では続いて、
プリロードを調整することでどんな嬉しいことがあるのか?
についてご説明していきます♪



プリロードをかけすぎるとタイヤが浮く!?

先ほど

サスペンションというのは、ライダーが乗っただけである程度沈んでいるべき

とお伝えしましたが、その理由は

伸び側のストロークが必要だから

です。

例えばこんなシーンを想像してみて下さい。

走行中、路面に大きなへこみがあります!

もしプリロードをかけすぎて「乗っただけでは沈まないセッティング」
すなわち「サスペンションに伸び側のストロークがない状態」になっていた場合、
下図のように一瞬フロントタイヤが浮いた後、バイクごとそのへこみに落ちるような動きになります。

一瞬タイヤが浮く=タイヤのグリップが抜ける

というのは想像にたやすいと思います。

上記は少し大げさな例なのでモトジムカーナにおいてこのようなシーンは稀です。
しかし、タイヤが浮くまではいかないまでも、

伸び側のストロークが少なすぎるとギャップ通過時にタイヤの接地荷重が減る
=グリップ力が下がり転ぶ

というシーンは割とありえます。

乗っただけである程度沈むセッティングにしてあれば、
下図のようにしっかり伸び側のストロークに余裕がある為、

タイヤが路面に追従してくれて、
ギャップ通過時にもタイヤのグリップ力をある程度維持してくれます。

では、

伸び側ストロークは沢山あればあっただけいいのでしょうか?

モトジムカーナにおいての答えはNOです。

例えば切り返しの時、
サスペンションが伸びるのを利用して抜重します。

以前こちらの記事でもご紹介した通り、

抜重によって上級シード選手のような素早い切り返しが可能になります。

サスペンションが伸びきったタイミングが最も抜重できるのに、

伸び側のストロークがめちゃくちゃあったらなかなか抜重が出来ず、
切り返しが超モッサリしたバイクになってしまいます。

この、

伸び側のストロークがどのくらいあったら
ギャップ通過時のグリップ力確保と切り返しの早さが両立できますか?

というのを決めるのがプリロードの役割のひとつという訳ですね♪



適度にプリロードをかけると旋回中の安定感が増す!

プリロードにはもうひとつ、

ピッチングのし易さ(サスペンションの動き出しやすさ)を調整する

という役割もあります。

先ほどもお伝えした通り、プリロードを一切かけていないバネは
少しでも外力が加わるとその外力の大きさに応じて即座に縮み始めます。

裏を返せば、プリロードを全くかけていないと、

ライダーのちょっとした操作でサスがポヨンポヨンしてしまう

とも言い換えることができます。

上級シード選手のように
スパッ!!とキレのある、それでいて安定したライディングがしたいのに、
自分はなぜか切り返しはモッサリしてるし、旋回中や回転中はいつまでもフワフワしてて不安定。。。

練習を一生懸命頑張ってるのになんでなんだろう?と悩んでいる方は、

もしかしたらプリロードが不足しているのかも?しれません。

先述の通り、

プリロードのかけすぎはフロントの接地感が希薄になる原因になったり、
そもそもピッチング不足で乗りにくい。曲がらない。

といった症状に繋がりますが、

適度にプリロードをかけてあげると、
ライダーが求めてる以上のピッチング挙動が出ないように抑制してくれる働きがあります。

この、

〇kgの入力までは外乱だからストロークしないでね!
〇kg以上の入力はライダーの意図した入力だからストロークしてね!

というのを決めるのがプリロードのもうひとつの役割という訳です♪



51403-kf0-003を買えば1.5㎜刻みでプリロード調整ができる!

さぁ、非常に長い前振りでしたね!笑
そういう訳で筆者のVTRもプリロードを調整したい訳なのですが、、、

冒頭でお伝えしたように、プリロードアジャスターを購入すると最低2,000円は必要だし、カラーの加工も必要です。

そこで用意したのがこちら!!

ホンダ純正 シート スプリング 51403-KF0-003

新品価格
¥226から
(2025/1/17 15:08時点)

ホンダ純正部品のシートスプリングです!

これをフォークのトップキャップを開けて中に入れるだけで、
簡単にプリロードを調整することが可能になります♪

やり方は超簡単!!

まずはトップブリッジの割締めを12mmのスパナで緩めます♪
(ボルトは抜かなくても緩めるだけでOK)

この時、

フロントをジャッキアップしておいた方がこの後の作業が圧倒的に楽です。
根性とパワーがあればジャッキアップしてなくても可能です!笑

続いてフォークのトップキャップを外します♪
たしか17mmだったと思います!知らんけど!笑

トップキャップが外れたらあとは先ほどのシートスプリングを入れて組み戻すだけ♪

で、この時注意点があります!

プリロードをかけると、縮む量が減るという説明をしましたが、
縮む量が減るということは車両姿勢が変わる

ということです。

今回の場合はフロントのプリロードをかけることになるので、
車両姿勢が前上がりになります。

したがって、

突き出しを増やすことで、上がってしまった車両姿勢を戻してあげる必要があります。

自分の場合は一旦、暫定的に突き出し量を10mmにしておきました♪



筆者(体重80kg)の場合は+6㎜(4枚分)追加したのでご参考まで♪

前後純正状態で乗ってみたフィーリングで、
フロントにもっとプリロードをかけた方が良さそう!というのは確信していたのですが、
一体何mmかけたらいいのかまでは分からなかったので、
一旦シートスプリングを左右に1枚ずつ入れて走ってみました♪

予想通り安心感・安定感が向上し、方向性としては良かったのですが、
量としてはまだまだかけても良さそうな印象でした。

プリロードの強弱の判断は

先述のような切り返しの軽快さや旋回中の安定感。
そして前後の沈み始めるタイミングが揃っているか。

といったところに着眼して判断しています。

方向性としてはまだまだプリをかけていきたいのですが、
右ターンと左ターンでフロントの沈み始めるタイミングが微妙に異なる
という点が少し気になっていました。

そこでシートスプリングの枚数を左右2枚ずつに変更。
すると10mピッチの8の字のような低速域では非常に好印象になりました。

しかし、ガッツセクションや4mピッチの8の字といった極低速域での小旋回時、
ストロークし始めるタイミングがまだ早い印象だったので、
シートスプリングの枚数を左右4枚ずつに変更。

すると何故か以前から気になっていた左右差を更に顕著に感じるようになった為、
帳尻合わせの為に左側だけ1枚抜いて3枚にしてみると結構いい感じ。

以前こちらの記事でも触れた通り、
元々ついていたフォークと部品取り用のフォークで仕様が微妙に違いました。

それらの部品をニコイチ?ヨンコイチ?して組み立てたので、もしかしたら

バネの製造ロット違いによる微妙な製造ばらつきで、
素組の状態で既に左右にプリロード差が発生してしまっているのかも?

バラしてスプリング長やセット長を測ればわかる話なのですが、
この後参加予定の長野練まで時間がないので、
小手先だろうが何だろうが左右差が気にならないようになればOK!
ということにしておきます笑

突き出し量も暫定的に10mmにしていましたが、
右は8mm、左は9mmで左右差が気にならなくなり、それなりに攻めて走れるようになりました♪

そんなこんなでとりあえずジムカーナっぽい走りはできるようになったので、

ヤフオクで10万円の不動車をジムカーナ車両にするぞ‼
と題してスタートしたVTRのレストアはここで一旦終了となります!

いよいよ次回はVTRのデビュー戦!

果たしてヤフオクで10万円の不動車はジムカーナ車両になれるのか!?

乞うご期待!!笑

おわりに

今回は「プリロードって何?452円でプリロードアジャスターが付けられる⁉」と題して、
激安&無加工でプリロードを調整する方法をご紹介させて頂きました!笑

いかがだったでしょうか?

え?結局シートスプリング7枚入れてるんだから452円じゃないじゃないかって?

壁┃ω・)キヅイテシマイマシタカ…

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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