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【サスセッティングが苦手なあなたへ】コーナー分割術をマスターせよ‼

Tips

どーも!しゃんばりです!
今日もライテク図書館にお越し頂きありがとうございます!!

今回の記事はサスセッティングに苦手意識がある方向けです。

ただ、どちらかというと

セッティングを変えるとフィーリングが変化したのはわかるけど、
どういう時にどこを変えればいいのかが分からない

という方向けです。

もう少し初心者の方だと、

サスセッティングを色々変えてみても、変化が感じられない

という方もいらっしゃるかもしれませんが、
そういった方には今回の記事は少し難しい内容になるかもしれませんので、ご了承下さいm(_ _)m

とはいえ、今回ご紹介するTipsは、
モトジムカーナという環境下であれば、GSXRだろうが、MT09だろうが、Z400だろうが、
全車種に共通するサスセッティングの極意です!

すぐには腑に落ちないかもしれませんが、知っていて損はしないと思いますので、
サスセッティングに自信のない方は是非最後まで読んでみて頂けたらと思います♪

この記事を読むとこんなことがわかります

  • 中級者でもハマるサスセッティング時の罠
  • サスペンションの調整には順番がある
  • フィーリングの変化は「どう感じたか」より「どこで感じたか」が重要
  • しゃんばりは8の字だけでも最低6つに分割して考えている


中級者でもハマるサスセッティング時の罠

サスセッティングって何からすればいいの?という初心者の方ならまだしも、
ある程度セッティング経験のある中級者でもハマりがちなサスセッティング時の罠があります。

それが

思い込み

です。

いやいや!初心者じゃないんだから思い込みでセッティングなんてしないよ!!
って思いました?笑

確かに、初心者によくありがちな思い込みの例として、

「速く走るなら絶対サスは硬い方がいいはずだ!」

と、プリロードも減衰も何もかも全部ガチガチに調整している方は結構多いです。笑

流石に「速く走るなら絶対サスは硬い方がいいはずだ!」は極端な例ですが、
中級者の方でも意外とよくいらっしゃるのは

格上シード選手に「もう少し〇〇を□□した方がいいんじゃない?」
とアドバイスされ、それを鵜呑みにしてしまっているパターン

そのシード選手のアドバイスは本当に的確なのか?
なんて無粋なことを言うつもりは一切ありませんが、一点だけ気を付ける必要があるのは

その選手はあなたに合わせたセッティングを提案しているのか、
単に自分が乗った印象を伝えているのか?

という点です。

シード選手のアドバイスは絶対じゃないにしろ、ある程度合ってるはず♪
というのは、一種の思い込みと言っても過言ではないでしょう。

アドバイスをもらう側は、
そのアドバイスが体格差や乗り方の違いを考慮されたものなのか
に留意する必要がある

アドバイスをする側も、
このアドバイスは体格差や乗り方の違いを考慮できているのか
を思案してから伝える必要がある。

というのは双方念頭に置いておきたいところですね♪

で、

実はもうひとつ大きな罠があります。

それが

手軽に調整できるところだけを試しがち

という点です。

例えば、シード選手から
「底付きしてるからフロントのバネレートを上げた方がいいよ」と提言されたとします。
(体格差や乗り方の違いを考慮した適切な提言という前提)

でも、

迷宮入りしがちな人は
お金や手間のかかるセッティング変更を敬遠しがちな傾向がある

というのが筆者の経験談です。

例えば、進入時に明確にフロントが底付きしてる挙動が出ている為、
バネレートを上げなければ根本的に解決できない状態にも関わらず、

プリロードや圧減衰といった手軽にできるところを
イジっては戻し、イジっては戻し・・・

永遠にバネレート変更には踏み切らず、
ずっと「セッティングが出ない・・・」と悩み続けるのです笑

似ているようで全く違うケースとして、

方向性確認や原因切り分けの為にあえて
手軽にできるプリロードや突き出し調整を先にやってみる

という手法があります。
これはセッティング上級者でもよくやったりします♪

例えば、

バネレートアップと近い効果が得られる調整方法(フロントに限る)として、
油面高さの調整があります!

バネレートを上げるには新しくスプリングを購入する必要があり、
メーカーによって価格差はあるものの、一般的には1~2万円ほどは必要になります。

一方で、油面調整はフォークオイルさえあればいいので、
仮にフォークオイルを持ってなかったとしても1000~4000円で購入可能です。

せっかく2万円出して新しいスプリング買ったのに、
バネレートを上げても改善しなかった・・・

とならない為に先に油面調整をしてみて、

やっぱりバネレートを変えたほうが良さそうだ♪
と確認してから新しいスプリングを購入する。

というのは全然アリなやり方です♪

ずぅーっと手軽な調整方法だけに頼って、それだけで済まそうとするのはNG。
って話ですね!



サスペンションの調整には順番がある

続いてはサスセッティングをする上で基本的な調整の順番
についてご説明していきます♪

実は、サスセッティングの順番にはセオリーがあるのですが、
今回は筆者の経験則も踏まえて、

(筆者が推奨する)サスセッティングの順番

という建付けでご紹介したいと思います!

従って、

セオリーと違うじゃねぇか!!

というクレームはお受けいたしかねますのでご了承ください笑


①現状のセッティングを全てメモする

まず最初にやって頂きたいのが、

現状のセッティングを全てメモする

です。

サスセッティングを進めていくと、
調整が吉と出ることもあれば凶と出ることもあります。

最悪の場合、

「あれ・・・色々変えてみたけど結局純正が一番よかったんじゃね?」

となることさえあります笑

そんな時、

現状のセッティングを全てメモしてあれば、
自分が最も好感触だったセッティングにいつでも戻すことが可能です♪

子供の頃、ラスボスと戦う前にセーブしておいて、
いざ負けそうになったらリセット!みたいなことしたことありませんか?笑

もしセーブしてなかったら安心して戦えませんよね?
つまりそういうことです!笑

②全ての調整機構を最弱にする

続いてやって頂きたいのが、

全ての調整機構をなるべく弱い状態にする
(走行に支障がなければ最弱にする)

です!

お持ちの車種によって、
リアのプリロードしか調整できないバイクもあれば、
前後ともプリロード・伸び減衰・圧減衰を調整できるバイクもあります。

ご自身がお持ちの車両の調整できる範囲で大丈夫ですので、
一度、全ての調整機構を(走行に支障のない範囲で)できるだけ弱くしちゃってください!

この時、1つ注意点があります。

プリロードがマイナスにならないように注意!

リアサスのプリロードがネジ式(無段階調整)の場合、
構造によってはプリロードがマイナスになってしまう(スプリングが遊んでしまう)
ことがあるので注意が必要です。

もし整備に自信がない場合は、お近くのバイクショップや、
バイクを弄るのが得意な方にサポートしてもらいながらやってみて下さい♪

③フロントのプリロードをかける

全ての調整機構をできるだけ弱くしている状態ですので、
恐らく多くの方が「サスが動き過ぎて乗りにくい」「フワフワして怖い」等、
ネガティブな印象を受けるのではないかと思います。(サスの仕様によって感じ方が異なります)

この状態で、

まずはフロントのプリロードをかけていきましょう!
(フロントのプリロード調整機構がついてない場合は下記④へ)

え?どのくらいかけたらいいの?

と思ったそこのあなた!
いいご質問です!!

「変化したのが感じられるくらい」かけて下さい!

1mmで変化が感じられる方は1mmずつ。
3mmで変化が感じられる方は3mmずつ。
5mmで変化が感じられる方は5mmずつかけて頂けれ振ってです♪

もしくは、5mm→3mm→1mmと、
最初は大きく振って徐々に調整量を小さくしていくというやり方もGoodです♪

そして、この状態で8の字なり、タイムアタックなりをして、
その時のフィーリングをメモに書いてみて下さい。

プリロードをかけては走り、メモを取る。
更にプリロードをかけては走り、メモを取る。
を繰り返していくと・・・

最初は「サスが動き過ぎて乗りにくい」と感じていたのが
次第に「安心感が出てきた」「安定感が増した」のように

フィーリングがポジティブな方向に変わるのが体感できる

のではないかと思います。

※体重が極端に軽い方の場合、最弱が1番フィーリングがいいと感じる場合があります。

イメージはこんな感じ↓

そして、そのままかけ続けていくと、
今度は「曲がりにくくなった」「回転が決まらなくなった」のように

どこかでフィーリングがネガティブな方向に悪化していくのが体感できる

かと思います。

イメージはこんな感じ↓

ここまでやってみると、

2枠目のプリロード+6mmと
3枠目のプリロード+9mmがベストタイ

ということが分かりました!
※あくまで例ですので、皆さんのバイクでは違う結果になると思います。

既にある程度セッティングが煮詰まってきている段階なのであれば、
+6mmと+9mmの間である+7.5mmを試してみるというのもアリ

ですが、
今回の例ではこの後リアのプリロードや減衰など色々調整していく予定なので、
そこまで刻む必要はありません♪

どちらかと言えばどっちが好みだったか?

というザックリな感じで構いませんので、
プリロードを好みだった方(今回の例なら+6mm or +9mm)に戻しておきましょう!

④リアのプリロードをかける

さて、元々の状態から全ての調整機構を最弱にした上で、
フロントのプリロードを暫定的に決定しました。

続いてはリアのプリロードをかけてみましょう♪

基本的な考え方・やり方は③と同じです!

こんな感じで、

フィーリングがネガティブ→ポジティブ→ネガティブに変化していく経緯を
各セッティング項目毎に表に埋めていく

こうしておけば、あとで見直した時に視覚的にわかり易いかと思います♪

基本的なやり方は後の項目も同じなので、
残りは順番とポイントだけ紹介します!

⑤リアの車高を変える

Point!
筆者の場合は車高調を一番下げた状態から上げていく方向で試すことが多いですが、
セッティングに不慣れな方は純正の車高から徐々に下げていく方がやりやすいかもしれません♪

⑥フロントの突き出しを変える

Point!
基本的には突き出し0mmから突き出しを増やしていく方向で試してみて頂きたいですが、
車種によっては突き戻す(フォークのトップキャップがトップブリッジの天面より下になる)ことでベストセッティングが出る場合もあるので頭の片隅に置いておきましょう♪

⑦リアの伸び減衰をかける

Point!
社外サスの場合、最弱~5クリック目くらいまではあまり変化しない割に、
調整幅の真ん中付近は2クリックでもかなり変化する場合があるので要注意です♪

⑧フロントの伸び減衰をかける

Point!
リアと違ってフロントは左右の調整量がズレないように注意しましょう。
(右は5クリックだけど左は7クリック等)

減衰調整の構造上、最弱から数えた場合と最強から数えた場合で
左右にズレが生じる可能性があります。

基本的には「最弱から〇クリック」という数え方ではなく、
「最強から〇クリック戻し」という数え方をした方がベターです。

リアサスもZRXのようなツインショックの場合は同様の注意が必要です♪

※意思をもって左右違うセッティングにするケースもあります。

⑨リアの圧減衰(高速側)をかける

高速側の圧減衰は、8の字だけでは変化があまりわからない方もいるかもしれません。
その場合はタイムアタックコースのような車速の出るコースを走るか、
サトカナGPしそGPのような直スラ(直線スラローム)のあるコースで試してみて下さい♪

⑩リアの圧減衰(低速側)をかける

あくまで執筆時点での自論ですが、

モトジムカーナにおいて
リアの圧減衰(低速側)は弱ければ弱いほどいい

と考えています。(一般化できているわけではなく、確証もありませんが

もし変えてみても違いがわからない・・・
という方は、とりあえず最弱のままにしておいてもいいかも?しれません♪

⑪フロントの圧減衰をかける

あまり多くはないですが、フロントの圧減衰にも高速/低速が調整できるモデルがあります。
その場合はリア同様に高速から先に調整しましょう♪

⑫あなただけのセッティング表が完成!!

お疲れ様です!
ここまでやり終えたあなたは、

あなたが実践して
あなたが実際に感じたフィーリングを
あなたの言葉で書き綴った
あなただけのセッティング表

を手にすることができました!

これは、今後あなたがセッティング課題に直面した際の道しるべになります。

例えば、

今までα13SPを使ってたけど、今シーズンからQ5を使ってみよう!
あれ・・・Q5に変えたらバンクは軽快だけど曲がる感じが弱いな・・・

なんて時、このセッティング表を見返すと、

突き出しを増やすとハンドルの切れ込みが強くなって、もっと小回りができる!

と書いてあるではありませんか!笑

これに従って「気になるところ」を「気にならなくなる方向に」セッティングしていけば、
きっとQ5の嫌なところを解消したセッティングを見つけることが出来るでしょう♪

これでもう怖いものはありませんね♪

できれば今と同じ手順を調整量を減らしてもう一度やってみよう!

今回紹介したセッティング表を作ってあるのと作ってないのでは大違いなのですが、
出来たら、②を除く①~⑪の手順をもう一度やってみて下さい!

最初はフロントのプリロードは+6mmと+9mmがベストタイでしたが、
これは他の調整項目(④~⑪)を変える前でした。

だから、

①~⑫を終えた今、そのセッティングのままもう一度③をやってみると、
+6mmより+9mmの方が断然いい!と感じる可能性があるんです♪

また、+9mmの方がいい!だけではなく、

まだ試していない+7mmや+8mmの方が更に良い可能性だってあります!!

そこを確かめる為に、
5mm刻みで調整した場合は3mm刻みで~
3mm刻みで調整した場合は1mm刻みで~といった感じで、
もう一度②を除く①~⑪の手順をやってみることをオススメします♪

フィーリングの変化は「どう感じたか」より「どこで感じたか」が重要

さて、
この記事を読んで下さったあなたは早速今週末にでもセッティング表作りに
着手してくれることだろうと期待しております!

が!

実は、ここからがこの記事の中で最も重要なポイントになります。

それは、

「どう感じたか」だけでなく「どこで感じたか」を書く必要がある

ということです。

例えば、あなたはある日の練習会で
「コーナー進入時にリアが流れてしまう。接地感が薄い気がする。」
と、悩んでいたとします。

先ほどのセッティング表を見ると、
リアのプリロードを2段目→3段目にした時にリアの接地感が薄くなったと書いてありました。

そこであなたは、

リアのプリロードを3段目→2段目に抜いてみたのですが、
残念ながら症状は改善しませんでした。

なぜなら、

あなたが
「リアのプリロードをかけた時に感じていた接地感の薄さ」と
「今悩んでいる接地感の薄さ」は全くの別物だったからです。

ではこの表に、
「どう感じたか」と一緒に「どこで感じたか」
も併せて書いてあったらどうだったでしょうか?

【どこで感じたか】進入でも立ち上がりでも
【どう感じたか】リアの接地感が薄くなった気がする。

【どこで感じたか】進入時はリアブレーキを踏んだ時に、
【どう感じたか】リアがスーッと流れていく。

【どこで感じたか】立ち上がり時は
【どう感じたか】リアに乗れてなくて接地感が感じにくい感じ

お、勘のいい方はもうお気づきですね!?

今お悩みの症状は
「コーナー進入時にリアが流れてしまう。接地感が薄い気がする。」
なのに、
プリロードをかけた場合は
「進入でも立ち上がりでも接地感が薄くなる」
と書いてあるではありませんか!

進入でも立ち上がりでも接地感が薄くて悩んでいるなら
プリロード調整で症状が改善する可能性がありますが、
立ち上がりでは問題ないのであれば、プリロードが主原因ではない可能性がある

と考えられます!

そこであなたはセッティング表を再度確認してみます。
すると、リアの伸び減衰を強めた時のコメントにこう書いてありました。

【どこで感じたか】回転が
【どう感じたか】決まりやすくなったが、

【どこで感じたか】切り返しは
【どう感じたか】重くなったような感じ。

【どこで感じたか】立ち上がりは
【どう感じたか】安心感あるものの、

【どこで感じたか】進入では
【どう感じたか】リアが流れやすくなった。

そうです!
実はリアの接地感の薄さの原因はプリロードではなく、
伸び減衰が強すぎることによるものだったんです!

プリロードも伸び減衰も「かけ過ぎたら接地感が薄くなる」ので
「どう感じたか」しか書いていないと同じ影響を及ぼすセッティング項目
のように見えてしまう

のですが、

「どう感じたか」と一緒に「どこで感じたか」を書いておくことで、
プリロードと伸び減衰は違う影響を及ぼすセッティング項目だと認識することができます!



しゃんばりは8の字だけでも最低6つに分割して考えている

先ほどの例では「どこで感じたか」を

・進入
・立ち上がり
・切り返し

と、3つに分けていました。(8の字の話をしたいので回転は一旦除きます)

まだセッティングに不慣れな方や、あまり自信のない方であれば、
最初はこの3つに分けるだけでも全然OKですが、

セッティングスキルをより高めたい

と思っている方の為に、

筆者が普段セッティングする際に意識している分け方

をご紹介したいと思います!

題材はこちらの動画(17秒~25秒あたり)から抜粋してきていますので、
気になった方は動画の方も見てみて下さい♪

筆者の場合、このよくあるサイズ感の8の字を6つのタームに分割しています。

1次旋回初期

まず1つ目が1次旋回初期です。

切り返しで車体が直立し、前後サスが伸びきったタイミングから、
バンクし始めて前後サスが縮み始めたくらいのタイミングまで

を筆者は1次旋回初期と定義しています。

ここでは前後サスが縮み始めるタイミングの差
(フロントが先に沈み始めるのか、リアが先に沈み始めるのか、前後同時なのか)
を特にチェックしています。

なので、
先ほどの【どこで感じたか】【どう感じたか】の書き方をするなら、

フロントのプリロードをかけたら
【どこで感じたか】1次旋回初期で
【どう感じたか】フロントの沈み始めが遅れている印象

のようなイメージになります♪

1次旋回前半

2つ目は1次旋回前半です。

え?「初期」と「前半」は何が違うのかって?

【初期】
切り返しで車体が直立し、前後サスが伸びきったタイミングから、
バンクし始めて前後サスが縮み始めたくらいのタイミングまで

【前半】
バンクし始めて前後サスが縮み始めたくらいのタイミングから、
前後サスのストロークが終わる(ストロークが止まる)タイミングまで

って感じです!
動画で示すとこの辺ですね♪

「初期」は前後サスの入り始めるタイミングを確認していましたが、
「前半」は前後サスのストロークし終わるタイミングを確認しています。

なので、
先ほどの【どこで感じたか】【どう感じたか】の書き方をするなら、

フロントのプリロードをかけたら
【どこで感じたか】1次旋回前半で
【どう感じたか】リアが先に沈みきってしまい、フロントを待っている印象

のようなイメージになります♪

1次旋回後半

3つ目は1次旋回後半です。

前後サスのストロークが止まってからスロットルを開け始める寸前まで

を1次旋回後半と定義しています。

動画で示すとこの辺です♪

ここでは前後サスが入った状態で、
早く向き変えができるような前後バランスになっているか
(前上がりや前下がりになってないか等)をチェックしています。

なので、
先ほどの【どこで感じたか】【どう感じたか】の書き方をするなら、

フロントのプリロードをかけたら
【どこで感じたか】1次旋回後半で
【どう感じたか】前上がりの車両姿勢になっていて向きが変わるのを待っている印象

のようなイメージになります♪

2次旋回前半

4つ目は2次旋回前半です。

スロットルを開け始めてからスロットルをワイドオープンする寸前まで

を二次旋回前半と定義しています。

動画ではこの辺♪

1次旋回ではフロント分担荷重が多めな状態でしたが、
2次旋回ではその荷重がリアに移っていくので、

ここではフロントの荷重が抜けても回頭性の良さが維持できているか。
スロットルを早く全開にできる前後バランスになっているか。
をチェックしています。

なので、
先ほどの【どこで感じたか】【どう感じたか】の書き方をするなら、

フロントのプリロードをかけたら
【どこで感じたか】2次旋回前半で
【どう感じたか】フロントが必要以上に伸びてしまい、回頭性が悪い印象

のようなイメージになります♪

2次旋回後半

5つ目は2次旋回後半です。

スロットルをワイドオープンし始めてからスロットル全開になった状態まで

を2次旋回後半と定義しています。

動画ではこの辺♪

ここでは安心してスロットルを全開に出来る前後バランスになっているか
(車種によってはスロットル全開のまま曲げていけるか)
をチェックしています。

なので、
先ほどの【どこで感じたか】【どう感じたか】の書き方をするなら、

フロントのプリロードをかけたら
【どこで感じたか】2次旋回後半で
【どう感じたか】前上がりの車両姿勢になっていて、開けながら曲げていけない印象

のようなイメージになります♪

切り返し

6つ目は切り返しです。
少し1次旋回初期とラップするんですが、

フルバンク状態から反対側にフルバンクするまで

を切り返しと定義しています。

※直スラのような切り返しはフルバンクtoフルバンクではないので、
ここでいう切り返しには当てはまりません。

動画ではこの辺♪

ここではどれだけ早く切り返しを終えられるか
(スロットルを閉じてからどれだけ早く1次旋回に入れるか)
をチェックしています。

なので、
先ほどの【どこで感じたか】【どう感じたか】の書き方をするなら、

フロントのプリロードをかけたら
【どこで感じたか】切り返しで
【どう感じたか】フロントの伸び側ストロークが少なく、ピッチングが不十分で重く感じる

のようなイメージになります♪

蛇足ですが、
切り返しは感覚的には「スロットルを閉じてからどれだけ早く1次旋回に入れるか」
をチェックしているのですが、

事実上は
「どれだけスロットルを長く開けていられるか」をチェックしているのと同義です。

ん?どゆこと?
と思った方もいるかもしれないので少し補足すると、

パイロンの位置が変わらなければ1次旋回の開始タイミングは変わらないので、
1次旋回の開始タイミングが変わらないなら切り返しが終わるタイミングも変わらない。

すなわち、

「切り返しが速くなる」と「切り返し開始タイミングを遅らせることができる」ので、
結果的に「全開区間を長くできる」ことを意味します。

何言ってんのかわからん!って方は、
とりあえず「切り返しが早いかどうかを気にしてる」ということだけ
知っておいて頂けたら大丈夫です!笑

回転・直スラ・フリーターン等

以上で8の字分割のご説明は終わりです。

ただ、8の字はジムカーナの基本中の基本ではあるものの、
実際にジムカーナのタイムアタックコースを走ってみると、
8の字以外のセクションもたくさんあります。

回転や、直線スラローム、フリーターン、オーバル、
教習所のようなS字・クランクがあるコースもあったりと、

8の字でセッティングを出しただけでは包括しきれません。

そういった多彩なセクションであっても、
今ご紹介したように

いくつかのタームに分割して考える。

という思想は同じですので、是非皆さん試してみて下さい♪

もし、8の字以外の分割法も知りたい!
分割したはいいけど、セッティングの仕方がやっぱりわからない・・・
という方は、

筆者しゃんばりからマンツーマンで指導を受けられる、
コーチングプランをご用意しています!

今回ご紹介したようなセッティングを出す上でのコツはもちろん、

なんで前後サスは同時に入り始めた方がいいの?

どういう前後バランスだったらスロットル全開でも曲げていけるの?

といった疑問点にも応えつつ、そのセッティング方法まで伝授します♪

加えて、通常であればアドバイスをする側は
「自分ならこうする」というバイアスが自然とかかってしまいますが、

筆者が提供するコーチングではマンツーマンで実施する為、
予め「受講者が目指すライディングスタイル」をヒアリングした上で、
そこに近づく為のセッティングやライディングのアドバイスをさせて頂いております。

今より更にスキルアップしたい!
憧れのあの選手のように走れるようになりたい!
とお考えの方は、是非コーチングの受講もご検討頂けたらと思います♪

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