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【実はNG】乗りやすいセッティングなのにタイムが出ない人の残念な思考

Tips

どーも!しゃんばりです!
今日もライテク図書館にお越し頂きありがとうございます!!

先日、こんな記事を投稿したところ、非常に反響を頂きました♪

また、以前投稿したこちらの記事は、
2025年2月現在、本サイトの中で最も人気記事となっており、
やはりセッティングに悩んでいる人は多いんだなぁ~。
と改めて感じております。

そこで今回もセッティングに関するTipsを発信したいと思います♪

この記事を読むとこんなことが分かります

  • セッティングに正解はないが、不正解はある
  • 乗りやすいセッティング≠速いセッティング
  • あなたが待つセッティングから、あなたを待つセッティングを目指そう!


セッティングに正解はないが、不正解はある

このサイトに辿り着いて下さった読者の皆さんは、
バイクに乗ることに関して、少なからず「今より上手くなりたい」「今より速くなりたい」
と思っていらっしゃるのではないかと思います。

そんな時、

あなたの「上手くなりたい」「速くなりたい」を
サポートしてくれるのがセッティングです。

※ここで言うセッティングとは、サスペンションのセッティングだけでなく、
ハンドルの高さや角度、ステップの位置、シート高など、
車両をライダーに合わせるという観点全てを含んでいます。

基本的にセッティングは十人十色であり、
ライダーの体格やライディングスタイルなどにより最適解が異なる為、

セッティングに正解はない

というのが通説となっており、筆者もこの考え方には賛成です。

ただ、

正解はなくても不正解はあるのではないか?

と考えています。

分かりやすいようにちょっと大げさな例を挙げてみましょう。

皆さんは観光バスに乗ったことはありますか?
なるべく多くの人を、なるべく快適に、長距離移動させる為に
タイヤもサスペンションもシートもふわっふわな仕様にされていますよね♪

では、ここでご質問です。

タイヤもサスペンションもシートもふわっふわなこの仕様は、
タイムを競う競技に適したセッティングだと思いますか?

まぁ答えはNOですよね!笑
タイムを競うにしては必要以上に快適性に振った仕様になっていることは言うまでもありません。

すなわち、
目的と仕様(手段)にミスマッチが生じている状態。

これを筆者は「不正解のセッティング」と定義しています。

上記の例は、わかりやすさ重視で大げさな表現をしましたが、
実はこれに近い状態に陥っている方は意外と多いんです!笑



乗りやすいセッティング≠速いセッティング

ではここで改めてあなたの目的を再確認してみましょう。

あなたがセッティングを弄る目的は
乗りやすくするためですか?
それとも速く走るためですか?

もしあなたが「乗りやすければそれでいい」というお考えであれば、
「乗りやすいか否か」という主観だけで判断できるので簡単です。

乗りやすいと感じれば正解。
乗りやすくないと感じれば不正解です。

では、速く走るためだったらどうでしょう?

お、今

「速く走る為にも乗りやすい方がいいんじゃないの?」

って思いましたね?笑

もちろん乗りにくい仕様で速く走るのは至難ですが、
乗りやすいことは速く走る上での必要条件であって十分条件ではありません。

もう少しかみ砕いて言うと、

速く走れる仕様=乗りやすい であっても、
乗りやすい仕様=速く走れる ではない

という点に注意が必要。ということです。

実は似たようなことを過去に動画にしていますので、
興味があったらこちらもご覧ください♪

動画内でもお伝えしていますが、

速く走りたくてセッティングを試行錯誤しているはずなのに、
「乗りやすくすること」が目的にすり替わってしまっている人が非常に多い

というのが現実です。

え、乗りにくい仕様で速く走るのは至難って自分で言ってたんじゃん!
なら乗りやすい仕様を目指さなきゃいけないんじゃないの!?

って思いました?笑

筆者の感覚的に「乗りやすい」という言葉は少し広義すぎると考えているので、
ここで一度、言葉の定義を見直してみましょう。

「乗りやすさ」を構成する要素は大きく分けて下記の2つがあると思います。

① ブレーキやスロットルなど、各操作系が操作しやすいこと
② 操作した結果、車両が意図通りに動いてくれること

で、この

①は「乗りやすいかどうか」で判断してもいいが
②は「乗りやすいかどうか」で判断するのはNG

というのがこの記事で最もお伝えしたいポイントです!

ではそれぞれについて具体例を使ってご説明していきましょう♪

① ブレーキやスロットルなど、各操作系が操作しやすいこと

まず大前提として、体格は十人十色です。
身長によって腕・脚の長さや、手のひらの大きさ、足のサイズなど全く異なりますし、
同じ身長であってもそれらが全く同じということは稀だと思います。

従って、各個人の体格に合わせて
・ハンドルの高さ、角度
・シートの着座位置
・ステップの位置
・ブレーキレバー、ブレーキペダルの位置
などを調整する必要がある。というのはご存じの通りです。

過去にこんな記事も書いてますので、興味があったら見てみて下さい♪

上記に加えて、
ひとことにブレーキの操作性と言っても

・ブレーキマスターの種類(横置きマスターなのかラジアルマスターなのか)
・ブレーキホースの種類(ゴム製なのかステンレスメッシュ製なのか)
・ブレーキキャリパーの種類(片押しタイプなのか、対向ピストンなのか、モノブロックなのか等)
・ブレーキパッドの種類(レジンパッドなのか、メタルパッドなのか、コントロール性重視なのか、効力重視なのか等)
・・・etc

と、これだけ操作性を左右するファクターが存在します。

で、ここでお伝えしたいのは、

これら各操作系が「操作しやすいかどうか」はあなたの主観で判断していい

という点です。

先ほど「乗りやすくすることを目的にするな」とお伝えしましたが、
上記にあげたような「操作性」を司るファクターは
「操作しやすいかどうか」という主観で判断して頂いて差支えありません。

では、主観だけで判断してはいけないケースとはどういった場合なのでしょうか?

② 操作した結果、車両が意図通りに動いてくれること

主観だけで判断してはいけないケース。それが

車両が意図通りに動いているかどうか?

です。

ちょっとイメージしにくいと思うので、またしても極端な例でご説明します。

例えば、
めちゃくちゃロースロ(たくさんスロットルを捻らないと全開にならない)
のバイクがあったとします。

そして、あなたはスロットルを1°刻みで操作できる能力があるものとします。

すると、

あなたは90°で全開になる純正スロットルでは、

全閉~全開を90段階で操作できる分解能がある状態

と言えます。

一方で、180°で全開になるロースロでは、

全閉~全開を180段階で操作できる分解能がある状態

と言えます。

ではここで、

今、このバイクは1500rpmでアイドリングしています。
回転数が1600rpmになるようにスロットルを操作して下さい。

と言われたら、
純正スロットルとロースロットルどちらの方が簡単に1600rpmにできるでしょうか?

100rpmという微妙な回転数を操作するのであれば、
90°で全開になる純正スロットルよりも
180°で全開になるロースロの方がコントロールしやすそうですよね?

でも、

180°で全開になるロースロの方が意図通りにコントロールしやすいから、
ジムカーナもロースロにしよう!・・・とはなりませんよね?笑

なぜなら、
180°も捻らないと全開にできないようなスロットルは
手首の可動域を考えると、事実上全開に出来ないと言える
(全開にするにはスロットルを握り直す必要がある)からです。

瞬時に全閉と全開をくり返す必要があるジムカーナという競技において、
スロットルを握り直さないと全開に出来ないなんて致命的です。

つまり、

「意図通りに車両が動く」という観点で乗りやすさを追い求めすぎると
ジムカーナを速く走る上では逆効果になる場合がある。

というのが本章でお伝えしたかったことになります。

とはいえ、さすがに例え話が極端すぎました。笑
では続いて、実際に散見される事例を使ってご説明していきます。



あなたが待つセッティングから、あなたを待つセッティングを目指そう!

筆者の主観的に
「タイム比 117~112%くらいで伸び悩んでいる選手」に特に多い印象がある実例として、

あなたがバイクを待つセッティングになっている

が挙げられます。

これ、マジで罠なんですが、

あなたがバイクを待つセッティングって、
初心者にとってはすごくすごく乗りやすいんですよ!笑

なぜなら、
先の極端な例と同じで「意図通りに車両が動いてくれる感じがするから」です。

例えば、
圧減衰が理想的減衰力より少し強めにかかっているバイクがあったとします。

そういった車両は1次旋回初期~1次旋回前半の挙動が緩慢になる傾向があるので、
コーナー進入時に車両が安定しているような感覚になります。

ん?1次旋回初期って何?って思った方はこちらの記事を読んでみて下さい!

また、

切り返しでも、ライダーが積極的に腕サスをしなくても
(惰性で荷重移動してても)スーっと流れるような切り返しができるので、
スムーズに走れているような(上手くなったような)感覚になります。

え?腕サスって何?って思った方はこちらの記事を(以下略w

先述の通り、

あなたが「乗りやすければそれでいい」というお考えであれば
「スムーズに走れているような(上手くなったような)感覚」
を感じられるセッティングは一種の正解と言えるでしょう。

しかし、
もしあなたの目的が「速くなりたい」なのであれば、

上記のような「あなたがバイクを待つセッティング」を卒業し、
「バイクがあなたを待つセッティング」を目指さなければいけません!

あ、いま

んー、言いたいことは分かったけど、
具体的にどうやれば「バイクが自分を待つセッティング」にできるかが分かんないよ・・・

そう思いましたね?笑

では、少しだけヒントをお伝えしましょう♪

バイクがあなたを待つセッティングのヒント

まずは、少しだけ入力に敏感な車両を作って見ましょう。

例えば、
・プリロード
・伸び減衰
・圧減衰

これらを前後とも、今より気持ち弱めてみて下さい。

きっと「乗りにくくなった」と感じることでしょう。
でも、騙されたと思って練習会数回くらいはそのセッティングのままタイムアタックしてみて下さい。

そして、

そのセッティングで速く走るにはどうしたらいいのか?
ライダー側でできる工夫はないのか?

を常に念頭に置きながらライディングを試行錯誤してみて下さい。

きっと、普段よりタイム比は悪化するでしょうし、楽しくもないかもしれません。
でも、そんなセッティングでも何かライダー側にできることがあることに気づけると思います。

その気づきを得たら、

プリロード→伸び減衰→圧減衰
の順で1つずつ強めていってみて下さい。

必ず1つずつ試して下さい。2つ以上同時に強めると意味がなくなります。

この一連の流れを試して頂くことで、
もしかしたら「バイクがあなたを待つセッティング」の意味が見えてくるかもしれません♪

蛇足ですが、
最後にプリロードも伸び減衰も圧減衰も全然足りてないバイクで
ライダー側がライディングで頑張っている動画を貼って終わりたいと思います。

筆者がまだジムカーナを始めたばかりの頃で、当時はプロテクターを買う余裕もなかったので
元々ツーリングで使ってたライディングジャケットでジムカーナの練習をしてました笑

いや~懐かしいですねぇ~笑

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