どーも!しゃんばりです!
今日もライテク図書館にお越し頂きありがとうございます!!
まず本題に入る前に、読者の皆さんにお礼をお伝えさせて下さい!!
本日2025年2月28日をもって、
ライテク図書館 開設半年を迎えました!!!!
こんな感じでライテクに関するTipsや
セッティングに関するTipsをお届けしつつ
色々試行錯誤してるのにずっと伸び悩んでいる・・・という方の現状打破のお手伝いや
なるべく効率的に目標を達成したい!!という方の後押しなど、
コーチングという形でご協力させて頂いてきました。
ライディング然り、セッティング然り、
なかなか一朝一夕ですぐに結果が出るものではありませんが、
コーチングをご利用して下さった方のリピート率はなんと100%!
しかも、ご利用して下さった方からは、
「昇格することが出来ました!」
「過去自己ベストのタイム比が出せました!」
「初めて105%を切ることが出来ました!」
などなど、非常に嬉しい結果報告を数々頂くことが出来ました♪
これから2025年シリーズが開幕するというタイミングですので、
コーチング受講者の方々はもちろん、
当サイトをご愛読下さっている皆さんの今シーズンのリザルトを0.01%でも良くできるよう、
引き続きTipsを公開していきたいと思います!
これからもよろしくお願いします♪
・・・ってなわけでここからが本題です!笑
昨年10月に長野練に参加して以来、
VTRの記事が全く投稿されていなかったかと思いますが、
実はあれから約4か月もの間、あのヤフオク号はこんな姿になっておりましたw
行きたかったんですがバイクの仕様変更が間に合わそうです(இдஇ`。)
— しゃんばり@MotoGymkhana (@Chambali_Moto) November 12, 2024
というか、今バイクがこんな状態なので当面練習会にすら参加出来そうにないですwwww pic.twitter.com/ptDUDjf5Oa
あれからあんな部品やこんな部品、隅から隅までリフレッシュをしまして、
ついでにあんな部品やこんな部品を取っ払って軽量化をしたり、
あんな部品やこんな部品を切ったりくっつけたり等々を施しまして・・・
ようやく走れる状態になったので、
三重県鈴鹿市にあるパイロンパーク鈴鹿(通称:PPS)さんにシェイクダウンに行ってまいりました♪
やっと念願だったPPSに来れた!!
— しゃんばり@MotoGymkhana (@Chambali_Moto) February 15, 2025
天気良くて気温も暖かいし控えめに言って最高!!!! pic.twitter.com/2uAVjp8j2x
あ、どんな改造をしたのかを説明し始めると長くなってしまうので、
今回は割愛させて頂きますね♪
まずはそんな魔改造VTRのシェイクダウン動画からご覧いただきましょう!
大幅な軽量化やディメンジョン変更など、文字通り魔改造している状態ですが、
とりあえず8の字をすることくらいはできました笑
もっと酷い乗り味を覚悟していたのでちょっと安心しましたww
とはいえ、
1次旋回初期からずっとリアが高い感覚があり、
進入で少しでもリアブレーキを踏むと簡単にドリフトする状態・・・笑
リアの圧減衰を高速側も低速側も全抜きにしてみると若干マシにはなりましたが、
そもそも1G沈下量(伸び側ストローク)が足りていない感じ。
そこでリアのプリロードもガンガンに抜いてみます。
伸び側ストロークって何?って思った方はこちらの記事で詳しく説明してますので、
気が向いたら読んでみて下さいね♪
ってなわけでリアのプリロードを抜いて伸び側ストロークを増やしてみると、
まだまだリアの動きにシビアさは残るものの、
とりあえずジムカーナっぽい走りはできるようになった
ので、
せっかくPPSさんに来たし♪ってことで記念受験的な感覚でタイムアタックをしてみることに!
実はこのクロキリコース以外にも8種類のタイムアタックコースがあり、
どれをアタックするか自由に選べるんです!(すごい!!)
ただ、この日は参加者が非常に多く、
常に誰かしらがアタックしていて一度もコースウォークが出来ない状態w
ってなわけで
コースウォークしなくても覚えられそうなコース。
且つ、あまりシンプル過ぎないコース。
という観点でクロキリコースをアタックしてみました♪
結果、
シェイクダウン初日とは思えないほどの好タイム!!

とはいえ、あまりスピードレンジが高くなく、
ハードブレーキも必要としないコース設定だったおかげでなんとか誤魔化しながら走れただけで、
流石にこのままのセッティングでは
3月に参加予定の関東事務茶屋杯の開幕戦はまとも走れなそう。。。
そこですぐにこんなツイートをしました!
【緩募】
— しゃんばり@MotoGymkhana (@Chambali_Moto) February 15, 2025
ナイトロン用13.5〜14.5kgf/mm相当のバネ
お手元に余らせていらっしゃる方がいましたら、借用または買い取らせて頂きたくm(_ _)m
すぐさま、のりだーさんがレスポンス下さったおかげで
翌週には13.4kgf/mmのバネが自宅に届きました♪
のりだーさんありがとうございました!!!!
更に、先ほどの動画を見ていて、
リアサスの圧減衰が既に全抜きであるにも関わらず、まだ圧減衰が強すぎると感じ、
すぐにNITRON JAPANさんに電話で仕様変更に関して相談!
見れば見るほどリアのバネだけじゃなく減衰も手を入れた方が良さそうな感。。。
— しゃんばり@MotoGymkhana (@Chambali_Moto) February 17, 2025
ってことで善は急げで早速NITRON JAPANさんにコンタクト(👍 ˙꒳˙ )👍
課題の症状とシーン、シムの厚みや積み方を考慮してリバルビングの方針が決定♪
いつも丁寧かつ迅速な対応でめちゃくちゃ助かる.˚‧º·(°இωஇ°)‧º·˚. https://t.co/8IZaMFqUiu
ボディ長・ロッド長・シムの厚さや枚数など、全てのデータをバッチリ管理して下さってるので、
電話一本で仕様変更の相談ができるの本当に助かる!!
とはいえこの時既に関東事務茶屋杯まで2週間を切っているタイミング。
流石にリバルビングまでは間に合わなかったので、
茶屋杯はバネレートDownのみで臨むことになりそうです。
で、このポストにこんなリプを頂きました♪
もし可能であれば、何故、どこのどういう動きを見て、感じて、その判断をしたのか。
— かんで (@kamiokande) February 17, 2025
動画の見方解説的な記事を執筆してもらえたら泣いて喜びます!!
勿論しゃんばりさんは有料コーチング等もやっているので、そちらでやっている内容、もしくはこれからやる予定の内容とかであればヒミツで!(笑)
さぁ、前置きが長くなりましたが、
実際に筆者が動画のどこを見て仕様変更を検討しているのか!?
というのを解説していきたいと思います!!
で、実際に説明に入る前に注意点なんですが、
ここから書く内容は「なるべくわかり易く」を意識して書いてはいますが、
正直、走行動画をかなり研究されている方にしかわからないかもしれません。
走行動画を研究ってどういうこと!?
って思った方は、こちらの記事を先に読んでみて下さい!
↑この記事を読んだ上で、ここから先を読んで頂きたいのですが、
それでも「何言ってんのか全然わからん!」ってなってしまうかもしれません笑
そしたら、
へぇ~、そういうとこを見てセッティングを考えてる人もいるんだな~
くらいに思って頂けたら幸いですw
1次旋回初期のサスがストロークし始めるタイミング
そもそも1次旋回って何?
って方はまずこちらの記事を読んでみて下さい♪
先ほどの動画をよ~く見てみると、非常に微妙な差なのですが、
フロントフォークが沈み始めるタイミングと、リアサスが沈み始めるタイミングが違います。
不慣れな方は再生速度を0.25倍とかにしてみると多少はわかりやすくなるかもしれません。
特にわかりやすいのは9秒あたり。

先にフロントが沈み始めてからリアが沈み始めています。
サス沈み始めるタイミングを司るのはプリロードなので、
フロントのプリロードをかけるか、リアのプリロードを抜くことで、
前後の沈み始めるタイミングを揃えることができる可能性があります。
ただ、フロントの伸び側ストロークを考慮すると、
あまりプリロードをかけたくないような印象。
一方、リアは既にギリギリまでプリロードを抜いている状況。
じゃあどうしたらいいの!?
って話になるんですが、
リアのバネレートを下げることで、同じプリロード[mm]でも、
動き始めるタイミングを早めることができます。
ここで言っている「プリロード」とは、
イニシャル荷重[kgf]ではなく、バネの自由長[mm]‐セット長[mm]を言っている点に注意が必要です。
プリロードは本来はイニシャル荷重[kgf]を示す言葉ですが、
プリロード[kgf]を同じに設定した場合はバネレートを変えても
サスのストロークタイミングを変えることはできません。
な~んて書いてますが、
そもそもこの説明が理解できる人はここまで説明しなくても既に理解してそうですねww
1次旋回前半のサスがストロークし終わるタイミング
シーンは先ほどと変わって29秒あたり。
今度はサスがストロークし終わるタイミングに着目してみましょう。

おそらく、
9秒の時はあまり前後差がわからなかったけど、
29秒の方は明確に前後差があることが分かる
という方も多いのではないでしょうか?
先ほどより車速も高く、入力荷重も高い為、
サスのストローク量が多い&ストローク時間が長いおかげで
前後差がより顕著に見えるようになっていますね♪
で、ここでポイントなのは、
前後差があることも課題ながら、
リアサスがお釣りをもらってしまっているのがより大きな課題
です。
下図はおなじ29秒のシーンですが、
1枚目がリアサスが入り切ったタイミング
2枚目がリアサスのストロークが止まったタイミング
をキャプチャしたものです。


非常に見難いですが、
1枚目の方がスイングアームの角度が寝ていて、
2枚目の方がスイングアームの角度が立っています。
これはリアサスに瞬間的に入力された大荷重に対し、
圧側の減衰力が不足しているせいで必要以上にリアサスが入ってしまっており、
その入り過ぎたサスがあとで適正な位置まで伸びてきている
ということを示しています。
え、じゃあ圧減衰を強めたらいいんじゃないの?
さっき圧減衰全抜きにしてたし戻せばいいじゃん!
と思ったそこのあなた!鋭いご指摘です!!
でも、それでは背反があるんです。
先ほどの9秒のシーンをもう一度見てみましょう。

前章ではストロークし始めに着眼しましたが、
実はストロークし終わるタイミングも若干リアが遅いです。
主原因はプリロード起因でストロークし始めのタイミングにズレがあることですが、
先述の29秒のシーンを救う為にリアの圧減衰をかけると、
リアのストロークスピードが遅くなる為、このズレを更に拡大させていく方向
となります。
9秒のシーンでは圧減衰をかけたくないけど、
29秒のシーンでは圧減衰をかけたい。。。
こんな時はどうしたらいいのでしょうか?
答えは
圧減衰の高速側と低速側の使い分け
です!
9秒のシーンではストロークスピードがそこまで速くないシチュエーションでの圧減衰
すなわち主に低速側の担当範囲。
29秒のシーンではストロークスピードが速いシチュエーションでの圧減衰
すなわち主に高速側の担当範囲。
と言えます。
従って、
29秒のお釣りを解消する為には高速側の圧減衰をかければOK!
しかし、いくら「高速側」とは言え、
9秒のシーン(主に低速側の担当)に全く影響しないわけではありません。
故に、29秒のシーンのお釣りを解消する為に高速側の圧減衰をかけると、
僅かながら9秒のシーンで圧減衰過多の状態となってしまう。
でも、現状リアの圧減衰は低速・高速ともに全抜きで、これ以上弱めることができません。
こういう場合に有効なのがリバルビングです!
サス屋さん(今回で言えばNITRON JAPANさん)に上記のような症状を伝え、
低速側の圧減衰を弱めて欲しい旨を伝えれば、
高速側の圧減衰はそのままに、低速側の圧減衰だけ今の全抜きより更に弱い状態
にセッティング出来るようリバルビングして頂ける!
というわけですね♪
先述の通り、
今回リバルビングまでは関東事務茶屋杯の開幕戦には間に合いませんでしたが、
ひとまずバネレートDownだけは織り込んだ状態で臨むことができそうです!
今回の記事が好評でしたら今後もこのような
どこを見て、何を考えてセッティングを決めているのか
を引き続き記事にしていこうと思いますので、
茶屋杯を終えてバネレートDownの効果はどうだったのか!?
やはり次戦に向けてリバルビングをするのか!?
はたまた全く違うアプローチをするのか!?
続きが気になる!!と思って下さった方は
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ではまた!
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