どーも!しゃんばりです!
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順次ご返信させて頂いておりますので、これからご相談下さる方は少しお待ち頂く可能性もありますが、ご了承下さい。
さて、突然ですが皆さんは基礎練ってどのくらいの頻度でされてますか?
週1~2回?月に1~2回でしょうか?
人によってはタイムアタック練習会に参加するのみで、基礎練は全く行っていない。という方もいらっしゃるかもしれません。
筆者はこれまで数多くの初心者の方と触れ合ってきましたが、
その中でふと思うことがありました。
「練習量と上達スピードは必ずしも相関しない」
人は時にこれを「才能」とか「センス」という言葉で片付けたりしますが、
「練習はしてるのになかなか上達しない人」には共通点がある
と筆者は考えているので、今日はそこをご紹介していきたいと思います。
この記事は今現在自身の目標に向かって練習に励んでいる方を否定する意図は一切ありません。
蛇足ですが、筆者はB級に昇格するまで週に3~4回は基礎練をしていましたので、
たくさん練習することについては肯定的です。皆さんたくさん練習しましょう!笑
この記事を読むとこんなことが分かります
- モトジムカーナ選手は8の字職人ではない
- “基礎”練で培った基礎は”応用”するためにある
- 「応用できる基礎」を身に着けるには8の字を速く走ろうとするな
- 感じたことは全てメモに残そう
モトジムカーナ選手は8の字職人ではない
まず大前提として、基礎練に取り組むことが非常に重要であることは間違いありません。これは断言できます。
また、モトジムカーナの上達を目指す上で、8の字の練習が基礎練として最も有効な手法のうちのひとつであることも、ほぼ間違いないと言えます。
故に、
・まだバイクに乗ることにさえ慣れてない初心者
・バイクは慣れてきたけどモトジムカーナ歴は浅い初心者
といった方はこれまで通り積極的に8の字に取り組んで頂いて問題ありません。
一方で、
・8の字を半年以上練習している(あくまで目安)
・8の字ならそれっぽく走れるようになってきた
という方は「基礎練の8の字」からは卒業した方が良い。
と筆者は考えています
なぜなら、「練習はしてるのになかなか上達しない人」の多くは、8の字職人と化していることが多い傾向にあるからです。
“基礎”練で培った基礎は”応用”するためにある
そもそも、読者の皆さんは”8の字”がなぜ基礎練としてここまで普及しているかわかるでしょうか?
もちろん様々な考え方があり、正解がある話ではありませんが、筆者は下記のように捉えています。
8の字には
減速/一次旋回/二次旋回/加速/切り返し
というバイクの基本的な操作が集約されている
言うなれば、
8の字はバイクの基本操作を学べる詰め合わせパック。幕ノ内弁当なんです!
あなたは幕の内弁当の作り方を学ぶことで、ご飯の炊き方・さばの焼き方・イカ天の揚げ方・卵焼きの作り方などを学んでいる。という訳です。知らんけど。
しかし、いざ練習会や大会に参加してみるとどうでしょう?
当然、練習会や大会のタイムアタックコースでも要求されるのは
減速/一次旋回/二次旋回/加速/切り返しです。
これは8の字を構成する要素と全く同じですが、
あなたがいつも練習しているあのサイズの8の字がコース内に出現することは稀ですよね?
幕の内弁当で例えるのが分かり易いかはさておき、
幕の内弁当で学んだご飯の炊き方・さばの焼き方・イカ天の揚げ方・卵焼きの作り方を活かして、
赤飯を炊き、サンマを焼き、海老天を揚げ、オムレツを作れ。
と言われてるのがタイムアタックコースなんです。知らんけど。
まぁつまり言いたいことは、
8の字の練習は8の字を速く走るための練習ではなく
タイムアタックコースを速く走れるようになるための練習
ということです。
あ、誰ですか?今「最初からそう言え」って言った人。怒らないから手を挙げなさい。
「応用できる基礎」を身に着けるには8の字を速く走ろうとするな
突然ですが、皆さんは普段、8の字を何通りの走り方で走っていますか?
え、8の字ってそんな何通りも走り方あるの?
と思いませんでしたか?
例えば、
・リーンウィズ
・リーンイン
・リーンアウト
これだけで3通りです。
加えて、
・フロントブレーキを使わずに走る
・リアブレーキを使わずに走る
・前後ブレーキを使わずに走る
これで更に3通り増えました。
ライディングフォーム3通りとブレーキのかけ方3通りを組み合わせたら、これだけで9通りの8の字を練習することができます。
単にブレーキといっても、かけ方の強弱でも差をつけることができます。
・フロントブレーキを使わず走る
・リアブレーキを使わず走る
・前後ブレーキを使わずに走る
・フロントブレーキを弱めに使って走る
・フロントブレーキを強めに使って走る
・リアブレーキを弱めに使って走る
・リアブレーキを強めに使って走る
・前後ブレーキを弱めに使って走る
・前後ブレーキを強めに使って走る
これにフォームも合わせたりしたら、もう気が遠くなるような組み合わせの数になりますよね!
でも、
これを適材適所で使い分けて走っているのが上級シード選手なんです!
ただ漫然と幕の内弁当を作り続けるのではなく、
「より美味しいサバの焼き方は?」
「鮭の場合はどうしたら?」
「塩サバと塩鮭に使う塩は同じでいいのか?」と、
緻密にライディングの違いによる車両挙動の差を検証し、それを求められたらすぐ調理し提供できるように、自分のレシピ帳にまとめているんです。
言いたいことはわかったけど、ブレーキ使わずに走ったら速く走れなくない?
と思ったそこのあなた!いいご質問です!!
8の字最速の8の字職人を目指すのであれば、とことん速さを追求して頂いて構いませんが、
タイムアタックコースを速く走れるようになりたい。
ひいては大会でタイムを出したい。と思っているのであれば、
基礎練の8の字を速く走る必要はないんです。
例えば、
ノーブレーキで8の字をすると
バンク角はどうなるか
旋回半径はどうなるか
コーナリングスピードはどうなるか
サスの入り方はどうなるか
フロントブレーキを強くかけた場合と弱くかけた場合だと
バンク角はどうなるか
旋回半径はどうなるか
コーナリングスピードはどうなるか
サスの入り方はどうなるか
といった感じで、
操作の違いを明確に体感する為に、「8の字」という定型コースを用いているだけ。
と捉えて頂いた方が、真理に近いと思います。
定型コースで操作の違いによる車両挙動の違いをしっかり身体に叩き込み、いざ練習会や大会でタイムアタックするときに、
「あーここはノーブレーキで進入したほうが失速しすぎないから早いかもしれない」とか
「あーここはハードブレーキして小さく回った方が早いかもしれない」
といった感じで、
提供された食材(コース)に合わせて最適な調理方法(ライディング)を選択できるようにする
これが「応用できる基礎」を身に着けるということの本質だからです。
感じたことは全てメモに残そう
卵焼きは甘い派かしょっぱい派か。目玉焼きは醤油派かソース派か。はたまた塩コショウ派かタルタルソース派か。
おふくろの味が十人十色なように、あなたのライディングレシピもあなたにしか作れません。
具体的な例を挙げると、
筆者はリーンアウトを多用するとコーナリングスピードを上げることが出来ない為、基本的にリーンウィズで走り、コーナリングスピードより小回りすることが優先される時だけリーンアウトを使います。
逆に、リーンインをすればコーナリングスピードは上げられますが、パイロンにライダーが当たってしまうリスクを避けるため、車両の走行ラインはリーンウィズよりタイヤ一本分程度アウト側のラインを走ることになり、走行距離が伸びてしまう為、島セクションやトラ棒で構成されたセクションのようにパイロンタッチのリスクがないところでしかリーンインは使いません。
一方で、リーンアウトを積極的に多用するA級選手もたくさんいますし、リーンインも然りです。
結局、その人がどう感じ、何をベストとするかで最も美味しいレシピが変わるわけです。
ですから、この材料(セクション)の時はこの調理法(ライディング)が一番おいしそう(速そう)というのを、普段の幕の内弁当作り(8の字)の中でアタリをつけておき、忘れないようにメモしておくことをオススメします。
そして、実際に練習会や大会の場でコース図や実際のコースを見ながら、どう調理するかをコースウォークだけで見極められるようになることを目指しましょう!
読者の皆さんが8の字職人ではなく、三ツ星レストランのシェフになれることを心から応援しています♪
おわりに
今回は「上達が遅いジムカーナライダーがやりがちな基礎練習」と題して、「応用できる基礎」の習得方法をご紹介させて頂きました。
いかがだったでしょうか?
もし「三ツ星シェフのアドバイスが欲しい!」という方がいらっしゃいましたら、冒頭でご紹介した無料診断を是非ご活用下さい!
また、もっと踏み込んだアドバイスが欲しい!という方がいらっしゃいましたらこちらからご依頼頂けたらと思います♪
もしご意見やご質問などありましたら、お気軽にコメント頂けますと嬉しいです♪
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!
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