どーも!しゃんばりです!
今日もライテク図書館にお越し頂きありがとうございます!!
皆さんはモトジムカーナにおすすめの車種を聞かれたら何て答えますか?
昔も今も言われ続けている王道はNSRでしょうね♪
モタードが流行ってた頃はハスクバーナやDR-Zが人気でしたし、初心者ならVTRやGROMがいいよ!
なんて言われてた時代もありました。
最近はZ400が初心者向けなのでは!?なんて意見もありますが、果たして真相はどうなんでしょうか?
今回は、Dunlop杯とJAGE杯の過去のリザルト(2022年以降)から、本当にオススメの車両は何なのか?についてクラス別に考察してみました!
この記事を読むとこんなことが分かります
- 認定大会はD杯とJ杯の2種類!
- D杯(DUNLOP・月刊オートバイカップ!ジムカーナ大会)の特徴
- J杯(JAGE・CUPジムカーナ大会)の特徴
- シングルリザルトを狙うならやっぱりNSR!
- B級昇格を狙うならDR-Z!
- C1昇格を狙うならCB250RかGROM!
- C2昇格を狙うならZ400かCB250R!
- B級を目指すまではマシンポテンシャルより乗りやすさを重視しよう!
認定大会はD杯とJ杯の2種類!
モトジムカーナの大会は全国各地で開催されていますが、その中でも”認定大会”と呼ばれる公式戦のような大会があります。
この認定大会で昇格することで「認定シード」を名乗ることができる。というのが他の大会との大きな違いになります。
認定シードって?
モトジムカーナでは過去の戦績によってクラス分けがされます。
最初はどんな人もN級(ノービス)からスタートし、
参加した大会で自分のタイムがその日のトップタイムに対し何%だったか
に応じて次回以降どのクラスで出走することになるかが決まります。
例えば、ある日の大会でトップタイムが100秒だったとします。
この時、あなたのタイムが115秒以下であればC2級に昇格。110秒以下であればC1級に昇格。105秒以下であればB級に昇格となります。
(翌大会以降、どんなにタイムが遅かったとしても降格することはありません)
この時、N級以外のクラスを「シード」と呼ぶのです♪
基本的に全国各地どの大会に参加しても似たようなクラス分け制度が設けられていますが、どの大会でシードになったのかによって、下記のように呼び分ける場合があります。
認定大会以外の大会でシードになった場合:地方シード
認定大会でシードになった場合:認定シード
※上記はあくまで識別の為に慣例的に使われている通称であり、どちらかに優劣をつける目的ではありません。
認定大会って?
認定大会には大きく分けて下記の2種類があります。
① DUNLOP・月刊オートバイカップ!ジムカーナ大会
② JAGE・CUPジムカーナ大会
それぞれの大会には異なる特徴があるので、車種を選ぶ上でもどちらの大会にフォーカスするかが意外と重要だったりします!
D杯(DUNLOP・月刊オートバイカップ!ジムカーナ大会)の特徴
株式会社ホンダ二輪・新宿 が主催するモトジムカーナの認定大会で、年間で全5戦が開催されるシリーズ戦!
見ての通り正式名称が凄く長いので、ジムカーナ選手たちの間では「D杯」や「DUNLOP杯」と略されることが多いです!笑
筑波サーキット ジムカーナ場(広大なアスファルトエリア)が会場となるため、教習所のような「道」は存在せず、コースは基本的に全てパイロンやトラ棒で構成されるのが特徴です。
広大な場所にパイロンのみでコースを作成するが故にスピードレンジが非常に高くなりがちで、タイトなセクションを処理する能力よりも、ハイスピードを維持したまま走行できる能力が求められる印象です。
J杯(JAGE・CUPジムカーナ大会)の特徴
JAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)が主催するモトジムカーナの認定大会で、年間で全4戦が開催されるシリーズ戦です!
D杯ほどではないものの、やはり正式名称が長いので、ジムカーナ選手たちの間では「J杯」や「JAGE杯」と略されることが多いです。笑
※JAGEの正式な読み方は「ジャッジ」なので、JAGE杯は「ジャッジ杯」と発音するのが正解ですが、発音しやすさ重視で「ジャゲ杯」と発音することもしばしばあります。笑
トミンモーターランド Bコ ース(ミニバイクレースでよく用いられるサーキット)が会場となるため、教習所のような「道」が存在しています。(道の外側は芝生)
道の中にパイロンやトラ棒を置いてコースを構成する為、相対的にスピードレンジは低めになり、タイトなセクションを処理する能力が求められるケースが多い。
というのがD杯と最も大きく異なる点と言えるでしょう!
路面μを実際に計測したことはないですが、体感的にはJ杯の方が路面μが高い印象もあります。
一方で、J杯はD杯よりも路面の亀裂やギャップが多い。という細かな違いもあります!
認定大会に出るつもりはないよ!って方も、ご自身が良く走られる場所がD杯とJ杯どちらに似ているかを考えれば、以下の内容も意外と参考になるのではと思います♪
例)
TRYジムカーナなら「D杯のように広い場所にパイロンでコースを作る」と思いますし、
愛媛Dunlopなら「J杯のように道にパイロンを置いてコースを作る」と思うので、
そんな感じでフワッとご参考にして頂けたらと思います♪
シングルリザルトを狙うならやっぱりNSRがおすすめ!
さて、
それぞれの認定大会の特徴をご理解頂いたところではありますが、まずはこちらをご覧ください!
2022年以降にDUNLOP杯でシングルリザルトを獲得した車種
2022年以降にJAGE杯でシングルリザルトを獲得した車種
※このグラフはあくまで回数の累計であり、
「1回の大会でその車種が何台出走しているか」や、
「その車種が過去12回全戦出場しているか」等は考慮されていません。
シングルリザルトを獲る選手は一握りの為、「出場台数あたりのシングルリザルト獲得台数」という見せ方にすると特定の選手に優劣をつけるようなデータになりかねない為、あえて累計回数のみを表示しています。
これを見て頂くだけで、やはりNSRの戦闘力の高さ(NSRを使っている選手の多さ)がご理解頂けるかと思います。
上級シード選手が乗ればどんな車種でも大抵ある程度の成績が出せてしまうのですが、シングルリザルトを狙うならやはりNSRが強いということは一目瞭然ですね。
B級昇格を狙うならDR-Z!
認定大会でトップタイムの105%以内のタイムを出すことが出来ると「B級」に昇格することが出来る。というのは先述の通りですが、
実際にB級昇格(105%切り)を目指す際には、多くの場合「107%を切る」のに大きな壁を感じる選手が多い傾向にあります。
実際、過去の認定大会のリザルトを見ても、
「107%前後がC1入賞のボーダーライン」になっていることがわかります。
逆に言えば、
107%をコンスタントに切れるようになるとB級昇格が見えてくる
と言えるわけです♪
そこで、2022年以降のD杯のリザルトから、107%切りを果たした車種を列挙してみました。
(出走回数が極端に少ない車種は割愛しています)
D杯はGSX-R1000とDR-Z400SMがオススメ!?
棒グラフが累計出走台数、折れ線グラフが出走数あたりの107%切り率を表していて、赤い破線は折れ線グラフの近似線です。
出走数としてはVTRが非常に多い一方で、VTRで107%を切れている人はごく一部であることが分かります。
出走台数としてはVTRに次いでNSR、GSX-R1000、DR-Z400SMがほぼ同数で多いことが分かりますが、NSRでの107%切り率は近似線(赤い破線)を下回っていて、GSX-R1000とDR-Z400SMは近似線を上回っています。
このことから、
D杯においては
VTRやNSRに比べてGSX-R1000やDR-Zの方が107%を切りやすい可能性がある。
と考えられます。
J杯はDR-Z400SMとNSRがオススメ!?
VTRの出走数の多さと107%切り率の低さ。
DR-Z400SMの107%切り率の高さはD杯と同様の傾向ですが、
GSX-R1000とNSRの立ち位置が逆転しているのが面白い!
先述の通り、D杯はハイスピードはコース、J杯はタイトなコースになりがちなので、そこが戦績に直結しているのではないかと推察できますね♪
J杯においては
GSX-R1000よりもNSRの方が107%を切りやすい可能性がある。
DR-Z400SMだけ傾向に変わりはない。
以上のことから、
B級昇格を目指すC1選手は「パワーと車格のバランスが良いDR-Z400SM」が最も昇格の可能性を高めてくれると言える!
・・・かもしれないです!笑
C1昇格を狙うならCB250R!
C1昇格には110%を切る必要がありますが、先述のB級昇格時の例と同様に、C1昇格を目指すにあたってもその手前に112%の壁が存在します。
そこで、2022年以降のD杯のリザルトから、112%切りを果たした車種を列挙してみました。
(出走回数が極端に少ない車種は割愛しています)
D杯はCB250RとGROMがオススメ!?
C1の時と比べると、VTRの出走台数はほぼ変わらないのに、パーセンテージ切り率は増えていることが分かります。
逆に、先ほどまでパーセンテージの高かったDR-ZやR1000は相対的に下がっています。
また、先ほどまでは名前のなかったGROMがランクインしています。
これは
112%を切るためにはマシンのポテンシャルの高さよりも
「どれだけ乗りこなせているか」の方が重要
ということを示唆しているのではないかと考えられます。
(ハイパワーなR1000を持て余すより、扱いやすいVTRやCB250R、GROMを乗りこなした方が117%を切りやすい)
J杯は母数不足で判断が難しい・・・
J杯はD杯よりも全体の出場者数が少ない為、このグラフだけで傾向をつかむのは少し難しいですね。
(CB250Rは出走数が少なすぎる為、グラフから削除されてしまっています)
このグラフは参考程度に捉えるのがよさそうですが、比較的扱いやすいバイクが良いという傾向は近いかもしれません♪
以上のことから、
C1級昇格を目指すC2選手は「CB250RやGROMのような扱いやすさに長けた車種」が最も昇格の可能性を高めてくれると言える!
・・・かもしれないです!笑
C2昇格を狙うならZ400かCB250R!
お察しの良い方ならもうお気づきかもしれませんが、C2昇格すなわち115%切りを狙うにあたっても、その手前には117%の壁が存在します。
そこで、2022年以降のD杯のリザルトから、117%切りを果たした車種を(以下略w
D杯はZ400とCB250Rがオススメ!?
C1昇格を目指すC2選手には扱いやすさが重要と述べましたが、C2選手に扱いやすさが重要なのであればノービス選手にも重要であることは言うまでもありませんね♪
ただ、上記グラフではなかったZ400が登場しています!
これはZ400がまだモトジムカーナに持ち込まれるようになってから日が浅い為だと推察しています。
ただ、強いていえば、CB250RとZ400とでは「ジムカーナでタイムを出すために改造が必要な箇所」に違いがあるのかな?とも考えています。
117%くらいならどちらでもある程度出せる一方、112%を切ろうと思うとZ400の方がより多く改造を必要とするのかな?と。
これはあくまで筆者の予想ですので、何か根拠があるわけではありません!笑
J杯はGROMがオススメ!?
こちらもZ400やCB250Rは母数が少ないので割愛しようかと思いましたが、参考情報として載せてみました。
相対的にどれが良い悪いというよりも、全体的に扱いやすい車種の117%切り率が高い。ということだけ読み取れれば十分かと思います。
以上のことから、
C2級昇格を目指すノービス選手は「Z400、CB250R、GROMのような扱いやすさに長けた車種」が最も昇格の可能性を高めてくれると言える!
・・・かもしれないです!笑
B級を目指すまではマシンポテンシャルより乗りやすさを重視しよう!
正直、2022年以降のデータではJ杯の傾向を見るには少なすぎたかもしれません。
某流行り病の影響で2020~2021年はD杯もJ杯も開催頻度が低かったことや、数年前にD杯の会場がレインボー桶川から現在の筑波サーキットに変わったことなどから、今回はD杯/J杯ともに2022年以降のデータをまとめてみました。
が、J杯だけは2022年以前もデータをまとめてみた方が良いと感じましたので、別途J杯のデータをまとめ次第、この記事を更新しようと考えております。
とはいえ、
B級を狙うくらいになるまではマシンのポテンシャルの高さはあまり気にせず、乗りやすさを重視する方が結果に繋がりそう
ということはある程度言えそう。ということはお分かり頂けたかと思います。
これは、車種選びだけではなく、改造・カスタムする場合も同様のことが言えるかと思います。
C1に昇格するまでは速さを求めてピーキーな改造・カスタムをするより、
乗りやすさを高めるような改造・カスタムをする方が昇格の近道である
ということを頭の片隅に置いておくと、無駄な出費や時間の浪費を抑えることができるかもしれませんね♪
おわりに
今回は「昇格を目指すジムカーナ選手にオススメの車種は〇〇‼」と題して、過去のリザルトから考察をしてみた結果、マシン選びだけでなく改造・カスタムにおいても「乗りやすさが大事」という結論に至りました!
いかがだったでしょうか?
そうは言っても、結局趣味でやってることなので、一番大切なのは結果が出るマシンを選ぶことよりも、自分が一番楽しくジムカーナできるマシンを選ぶことだと思います♪
もし「自分はタイムが出た時が一番楽しいんだ!!」って人は、少しだけ参考になる部分もあったかもしれないかもしれないかもしれません?笑
もし乗り換えはできないけど、「自分のマシンもセッティングを変えてもっと乗りやすくしたい!!」という方がいらっしゃいましたら、こちらから無料診断も受け付けておりますので、必要に応じてご活用下さい♪
もしご意見やご質問などありましたら、お気軽にコメント頂けますと嬉しいです♪
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!
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