どーも!しゃんばりです!
今日もライテク図書館にお越し頂きありがとうございます!!
突然ですが、読者の皆さんの目標は何でしょうか?
・公道を走るのが不安。安心して走れるようにもう少し上手くなりたい
・ツーリング先でカッコよくUターンができるようになりたい
・シード選手になりたい
・B級になりたい
・総合優勝したい
・シリーズチャンプになりたい
きっと、安全運転講習しかり、モトジムカーナしかり、パイロン遊びに取り組む理由や目標は様々だと思います。
その中には「速さこそ正義」とか
「タイムさえ出てればライディングが上手いとかフォームが綺麗とかどうでもいい」という考えの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の記事はそういった方にはオススメできません。
この記事を読むことで不快に感じる可能性もありますので、ぜひこの先は読まずにブラウザバックをお願いします。
定量的な目標を設定するメリット
先述の目標のうち、
・シード選手になりたい=115%を切りたい
・B級になりたい=105%を切りたい
といった目標は、定量的に達成/未達が判断できるため、この記事においては定量目標と定義します。
これ以外にも、
・クラスタイムを出したい
・あのライバル選手に勝ちたい
なども定量目標となります。
こういった定量目標を設定するメリットは、主観/客観ともに達成できたことが明確にわかる。ということです。
例えば、漠然と「上手くなりたい」と思っていても、どうすれば「上手くなった」と言えるのかが不明瞭な為、上手くなるための練習を継続するモチベーションが長続きしない場合があります。
一方、「シード選手になりたい」であれば、115%を切れれば「シード選手になれた」と言えるので、その為の練習もモチベーションを維持しやすいですし、シード選手になるという目標を達成した後も、「C1になる」や「クラスタイムを出す」「113%を切る」など、次のステップの目標設定もしやすいです。
定量的な目標を設定するデメリット
さて、読者の皆さんの中に、モトジムカーナ始めたての頃から目標を100%(すなわち総合優勝)に掲げられる方、掲げられていた方は何人いらっしゃるでしょうか?
恐らく、多くの人は”完走”や”120%切り”、”115%切り”といった「頑張ればギリギリ達成できそうな目標」を掲げるのではないでしょうか?
定量目標を設定する際の落とし穴がここです。
ピンとこない方も多いと思うので、少し例え話を交えてご説明してみましょう。
出張にたとえてみる
注意
下記にあるのはあくまで例え話であり、他意はありません。
便宜上、東北地方や北海道が登場しなかったり、各地方にタイム比を当て嵌めたりしていますが、その地方を卑下する意図などは一切ありません。ご了承下さい。
【例1】
あなたは現在、東京都にある本社に勤務しています。
仕事の都合で、中部、関西、中国地方にある営業所をそれぞれ最低1回は経由した後、福岡支社を訪れる計画です。
営業所は各都府県に1つずつ存在し、中部、関西、中国地方にある営業所にそれぞれ1回ずつ訪れれば、どの都府県を選んでもOKです。
訪れた場所の名産品や娯楽はいくらでも楽しんでOK。費用はすべて経費で落ちます。
しかし残念ながら今回は緊急案件での出張の為、最短距離で福岡支社まで辿り着きたいです。
(実際の道路環境は考慮せず、全都府県間を直線的に移動できるものとします)
この例であれば、多少の差異はあれど
東京→山梨→長野→岐阜→滋賀→京都→兵庫→岡山→広島→山口→福岡
のようなルートを選択される方が多いのではないでしょうか?
では前提を変えてみましょう。
【例2】
あなたは現在、東京都にある本社に勤務しています。
仕事の都合で、中部地方にある営業所に訪れる計画です。
営業所は各都府県に1つずつ存在し、どの都府県を選んでもOKです。
訪れた場所の名産品や娯楽はいくらでも楽しんでOK。費用はすべて経費で落ちます。
この例だと、最寄りの山梨を選ぶ人もいれば、せっかくだからと長野の雄大な景色を楽しみに行く人、新潟の美味しいお米だったり、石川の美味しい海鮮を食べに行く人もいるかもしれません。
しかし中部地方に着くと、上司から「そのままの足で関西地方の営業所にも足を運んで欲しい」と依頼がありました。
同様に、関西地方に着くと中国地方へ、中国地方へ着くと福岡支社へ。と、各地方とも福岡支社への最短距離を全く考えずに移動していましたが、結局例1同様に全ての地方を経由して福岡支社まで来ることになりました。
さて、例1と例2のどちらが早く福岡支社にたどり着いたでしょうか?
なぜこんな例え話をしたかというと、
中部地方をC2級
関西地方をC1級
中国地方をB級
福岡支社をA級
と仮定してモトジムカーナと照らし合わせて考えてみて欲しかったからです。
例1はモトジムカーナ始めたての頃から目標を総合優勝に掲げられる方のイメージです。
出発時点から総合優勝(福岡支社)を最短距離で目指している為、C2/C1/B級を最短距離で通過できました。
一方、例2は直近の目標(すなわち”120%切り”や”115%切り”といった頑張ればギリギリ達成できそうな目標)を掲げる方のイメージです。
120%を切る、115%を切るという直近の目標を達成するだけであれば、それを成し得る手法は無数に存在します。その中には、結果的にC1/B/Aに辿り着くには遠回りになる手法もあったりします。
しかし直近の目標しか定めていない場合、その手法が遠回りであることに気づけないことが多いのです。
遠回りしない為に
先述の説明でなんとなく、ぼんやりでも筆者の言いたいことがイメージ頂けたでしょうか?
言いたいことは分かったけど、始めたての初心者のうちから総合優勝を目標にするなんて非現実的じゃない?
そう思った方も少なくないはずです。
では現実的な目標設定にしつつ、遠回りを避ける為にはどうしたらいいのでしょうか?
憧れの選手を見つけよう!
始めたての初心者の頃、A級選手はもちろん、シード選手全員が雲の上のような存在に感じるかもしれません。
そんな中で、上級シード選手を目標にしよう!なんて言っても、これまた現実味がないと感じるかと思います。
そこで、”憧れの選手”を数人見つけて頂きたいのです。
例えば先ほどの出張の例でいうと、九州地方(A級)でもいいし、中国地方(B級)でもいいので、
「あの選手みたいな走りができるようになりたい」という選手を見つけることで、
「あっちの方角に向かうぞ」という方位磁針があなたの中に出来上がります。
すると、ひとまず直近の中部地方(C2)を目指すぞ。と定量目標を設定した際も、九州/中国方面に向かって中部地方へ進むことができるのです。
憧れの選手は数人に絞ろう!
ひとことに上級シード選手と言っても、各選手ごとにライディングスタイルに特徴があります。
・スムーズなライディングが故に一見速そうに見えない人
・繊細な操作で限界領域を探りながら走る人
・アグレッシブな先行動作でバイクを振り回して走る人
・大胆な操作で限界を超えながら走る人
・ライディングを論理的に理解して走る人
・ライディングを感覚的に捉えて走る人
・とにかくタイムにクレバーでなりふり構わない人
初心者の頃は全員カッコよく見えると思いますが、あまりに多様なライディングスタイルを目指してしまうと、あなたの方位磁針として十分に機能しなくなります。
そこで、
あなたが「あの選手みたいな走りができるようになりたい」と心から憧れることができる選手を最低でも1人。できれば3人。多くても5人程度見つけましょう。
できれば3人?1人に絞らなくていいの?と思ったそこのあなた!
良いことに気づきますね~!!
憧れの選手が複数人いた方が良い理由
ひとことに上級シード選手と言っても、各選手ごとにライディングスタイルに特徴があるというのは先述の通りですが、その中で「あなたが憧れた」ということは、あなたが憧れるだけの何かしらの要素が共通点として見出せることが多いです。
その共通点は、あなたが真っ先に目指すべき方角であると言えます。
憧れの選手を1人に絞り、漠然とそこを目指しても、何から練習したらいいのかわからなくなってしまいます。
一方、7,8人程度までしか絞れていないと、多様性が強く共通点を見つけるのが難しくなってしまいます。
従って、3人程度に絞った中からその共通点を見つけ、まずはそこに向かって練習することが、最短であなたの直近の目標を達成させる手法になり得るわけです。
参考:筆者が初心者だった頃
全選手をリスペクトしていたという大前提で下記のご紹介を致します。
他の選手と優劣をつける意図ではありませんのでご了承下さい。
言いたいことは分かったけど、具体的にどういう共通点を見つけたら良いかわからない。
という方もいらっしゃるかと思いますので、参考に筆者が初心者だった頃に実際に考えていた共通点についてご紹介したいと思います。
よかったら読者の皆さんも、下記選手たちの動画を見つつ、ご自身なりに共通点を考えてみて下さい!
世界の志賀選手
筆者が初めてモトジムカーナの世界に足を踏み入れたのは2011年の夏でした。
当時はまだ「世界の志賀選手」が現役でモトジムカーナに参戦されていて、あの走りを間近で見ることができました。
チャンプ 富永選手
現在も相変わらずの速さを見せている富永選手。
10年前も異常なほど速かったことは言うまでもありません。
聞くところによると、この時からさらに遡ること7年。
2003年のDunlop杯で、B級にして年間シリーズポイントランキング4位という驚愕の成績でA級昇格を果たしたとか。
フィジカルオバケ 大瀧選手
自分や当時一緒にモトジムカーナに参戦していた同級生の間で「フィジカルオバケ」と呼んでいた大瀧選手。
身体能力の高さが化け物級であることが動画からも伝わるかと思います。
フィジカルがオバケです(語彙力
走りの匠 吉野選手
まさに匠という通称が相応しい吉野選手。
10年以上が経った今でも見惚れてしまう芸術のような走りです。
皆さんの目にはどの辺が共通点として見い出せたでしょうか?
正解/不正解がある話ではないので、筆者と違う点が共通点だと思ったとしても全く問題ありません。
【筆者の場合】
コーナーの立ち上がりでバイクが起きず、フルバンクしたまま加速している。
切り返しがフルバンクtoフルバンクになっており、中途半端なバンク角での走行時間が短い
というのが共通点だと感じました。
当時、筆者はつま先を擦るまでバンクすることにはあまり恐怖感や抵抗は無かったので、
「自分はちゃんとフルバンクできている」と思い込んでいました。
しかし、上記の共通点に気づいてから、自分はクリッピングポイント付近ではフルバンクしているものの、立ち上がりではバイクが起きてしまっていること。
また、バンクし始めてからつま先を擦るまでも遅く、中途半端なバンク角で走行している時間が長い。ということに気が付き、そこからは「いかに早くフルバンクし、フルバンクを維持したまま走行できるか」切り返しにおいても「いかに早くシームレスにフルバンクtoフルバンクできるか」を強く意識して練習するようになりました。
結果、C2に昇格した翌々大会でC1に昇格することができました。
もし筆者の過去の戦績について詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、
こちらのリンクをチェックしてみて下さい。
>プロフィールを見る<
おわりに
今回は「あえて定量的な目標設定をしない理由」ということでご説明してみました。
語弊がないように少しだけ補足すると、
1. 憧れの選手を数人見つける
2. その選手らの共通点を見つける
3. その共通点をあなたの軸として直近の目標(定量目標)に挑む
といった形で、最上段の目標を定性的な目標にした上で、直近の定量目標に挑戦してみてはどうか?というのがお伝えしたかったことになります。
いかがだったでしょうか?
もしご意見やご質問などありましたら、お気軽にコメント頂けますと嬉しいです♪
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!
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